「苦手分野の対策法」シリーズの最終回です。
以下の記事の続きです。
苦手分野の対策法(1)
苦手分野の対策法(2)
特に「第三段階」は重要な話ですので,苦手分野の対策法(2)は必ずお読みください。
苦手分野をピックアップし,いつ苦手分野の対策を行うかを決め,九九が言えるレベルで記憶しなければならないことを記憶したら,やっと「理解」の段階に入ります。
【第四段階】理解
この時点では,九九が言えるレベルで記憶しなければならないことを記憶していますので,苦手意識を感じた時よりは読みやすくなっているはずです。
しかし,それでも理解できない箇所があると思います。
この時,「ここが何のことがわからない,ここもわからない,あそこも・・・」となってしまう場合がありますが,すべてを理解しようとしないでください。
九九を記憶して,ひと通りその科目の講義を聴き,または,テキストを読んだのに理解できないのであれば,そもそもその講義やテキストでは理解できないということもあります。
実際に,合格者の方も講師も,すべての知識を理解しているわけでは決してありません。
よって,1つでも2つでも構いませんので,理解できる箇所を見つけてください。
元が嫌悪感さえある苦手分野だったのですから,九九を記憶して,1つでも2つでも理解できる箇所ができれば,大きな進歩です。
そして,本試験の2週間~10日前になってもどうしても理解できない箇所は,力技で丸暗記(詰め込み)をしてください。
合格者の方も,こんなものですよ。
なお,講師にご質問できる環境の方は,ご遠慮なくご質問してください。
【第五段階】自信をつける
「持分会社と聞くと・・・」 というような状態ではないでしょうか?
その場合には,自信をつける必要があります。
その素材として,「過去問」を使用してください。
一度は解いたことがあるでしょうが,それで構いません。
苦手分野でない分野について過去問を何度も繰り返す学習は時代遅れですが(過去問は3月までに一回し,直前期〔4月~6月〕に一回しすればOKです),苦手分野については過去問を解いてください。
正解できる確率が高いですが,それが重要なのです。
「苦手分野と思っていたが,過去問(本試験で実際に出た問題)は解ける」という感覚を持てます。
もし正解できなければ,苦手分野については、もう一度過去問を繰り返しても構いません。
「苦手意識のあることこそ,成功体験をすることが重要である」ということは,脳科学者が書く勉強法の書籍には,よく書かれています。
以上,このシリーズをまとめると,以下のとおりです。
【第三段階】まず「九九」を記憶する
【第四段階】理解
【第五段階】自信をつける
特に第三段階が重要です。
厳しくても,「ここは九九のレベルです!記憶しない人は諦めてください!」という話から逃げないでください。
それが,合格者の方の通常の感覚でもあります。