問題視されない『予習』

予備校
一発合格者が,合格者約900人のうち,100人もいないこの惨状。
その原因の1つとして,ほとんど語られることのないことが,「予習」の必要性です。
なぜか司法書士試験の講師は,「予習はしなくてよいから,復習をして下さい」と言います。
講座内で問題を解く演習講座ならまだしも,講義形式の講座で「予習が要らない」なんてあり得ません。
これが,一発合格者が非常に少ない原因の1つです。
予習が要らないという講師の言い分は,こうです。
間違った知識を身につけて欲しくない
たしかに,これは間違いではありません。
勘違いして記憶してしまった知識を修正するには,多大な時間がかかります。
人間の脳には,今までの記憶がすべて(厳密には一生で数パーセントの脳細胞が死滅します)残されています。
ですから,その後に正しい知識を入れても,どちらを取り出してよいかわからなくなり,正しい知識を取り出せるようになるのに時間がかかるわけです。
しかし,受講生が実際に授業を受けていることを想像しても,同じ結論になるのでしょうか?
想像して(又は,思いだして)頂きたいのですが,全く読んだこともないテキストの説明をされて,ついていけますか?
講義で聞く情報は,新しい情報です。
「わかりやすい説明をしているんだから,聴いていればわかる」というのは,単なる講師の思い上がりです。
講師が伝えたと思っていることのすべてが受講生に伝わるなんてことは,ありません。
たとえば,授業中に発生する事態に,講師が説明している箇所がわからなくなるということがあります。
講師は,自分が見ている箇所を受講生も当然見ていると思っていますが,そんなことはありません。

ですから, 間違った知識を身につけてしまわない『予習』をする必要があるのです。

長くなりましたので,次回に続きます。
 
(お知らせ①)
基礎講座のガイダンスが,3月20日(火)にスタートしました。
「司法書士の“リアルな”仕事・就職・収入 & 音声学習法」は,辰已ストリーミングチャンネル(Window Media Playerで再生できます)でご覧になれます。
商業目的を排除して,合格後の現実を語っているガイダンスは,他にはないと思います。 
(お知らせ②) 
先日掲載された夕刊フジの取材記事です。
※追記
(今日のつぶやき)
前田敦子,卒業。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/entertainment/360190.html 
衝撃的すぎますね…。
ただ,無法地帯と化してしまったネット社会で,日本一被害を受けた人でしょう。
卒業して,少しでも精神的に楽になってくれればと思います。
お疲れ様でした。
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