以前記事にしました、僕が執筆した『司法書士5ヶ月合格法』の詳細をお知らせします。
発売日は、9月末と申し上げていましたが、10月1日(土)となりました。
(書店には、10月3日(月)には確実に並んでいるかと思います)
Amazonさんでは、既に予約が可能です。
帯に書いていることは、本気です(リンク先の2個目の画像です)。
5年かかるかは分かりませんが、5年以内にはそうなっているでしょう。
僕が本に対する評価を書いても、やはり主観的になってしまうので、「はしがき」「目次」「あとがき」を掲載します。
(これで、ある程度、本の概要はお分かり頂けるかと思います)
(はじめに)
「人間は忘れる生き物だから、繰り返し復習しろ」という固定観念を疑うことから始まった勉強法の数々。そして、たどり着いた理念は、「人の脳からは知識がなくなるわけではない。ただ思い出せなくなるだけだ。だから、思い出し方を決め、それを習得するのが勉強だ」(第1章勉強法・総論●勉強法の理念(全ての出発点)参照)。
この理念から生まれた考え方は、たとえば、
・「インプット=テキスト、アウトプット=問題を解く」という発想が合格へ最も遠回り(第3章第1節参照)
・「情報の一元化」ではなく「検索先の一元化」(第3章第2節参照)
・記述の申請書はできるだけ書かないのがベスト(第9章第1節参照)
これらは一見、受験界の常識と異なる考え方であるように見えますが、全てに合理的根拠があります。だから、法律学習経験のなかった僕が、5ヶ月で合格できたのです。
「受験界の『常識』の間違いを正す」──本書の目的は、まさにこれです。この間違った常識のために、一発合格者(1度目の試験で合格する方)・超短期合格者(4~7ヶ月で合格する方)がほとんどいないことが、現在の司法書士受験界の悲劇です。本書は、その黒いコマで覆われてしまったオセロをひっくり返します。現在は、黒いコマ(間違った方法論)ばかりで、白いコマは本書以外にはありません。しかし、5年後には、白いコマ(=本書の方法論)でオセロ(=司法書士受験界)は塗り替えられているでしょう。
本書をお読み頂いた方は、当たり前となっている受験界の「常識」の間違いを知ることによって、正しい勉強法を身につけ、合格への最短ルートを突き進んで下さい。
みなさんが、合格発表の日に人生最高の笑顔をされていることだけを考えて書きました。読者の皆様の合格を、心より願っております。
平成23年9月 松本 雅典
(目 次)
はじめに 2
序章 司法書士試験概観
―受験界の常識と5ヶ月合格法の相違点―
●試験の日程・勉強期間 16
●試験科目 18
●最も怖い足切り 19
●11科目が1つの科目と思えた時が、合格レベルに達した時 22
●教材(三種の神器) 23
column◆テキストの選び方 24
●情報の一元化とは? 25
column◆本書を読むフィルター(本書の読み方) 26
●択一はカコ問至上主義? 27
●記述は書いて書いて書きまくる? 30
column◆司法書士の仕事とは? 33
本編 5ヶ月合格法
第1章 勉強法・総論
●勉強法の理念(全ての出発点) 36
●「覚える」ではない、「思い出せるようになる」 39
column◆日常生活から考える記憶 41
●自分に合った勉強法ではなく、勉強法に自分を合わせる 42
●勉強法をゼロから生み出す必要はない 45
column◆面倒くさいから生まれる 46
●王道は大事 46
column◆条文の読み方 47
●テキスト・カコ問だけで受かるか 47
●平成22年度司法書士試験分析(午前択一・問題別) 48
●平成22年度司法書士試験分析(午前択一・肢別) 50
column◆テキスト・カコ問以外の知識が無く、推理ができなくても
受かる? 52
●平成22年度司法書士試験分析(午後択一・問題別) 53
●平成22年度司法書士試験分析(午後択一・肢別) 54
column◆自分の分析は自分で 58
●合格最低点の2つの取り方 60
●マイナーでないマイナー科目 62
●最も割に合う登録免許税 64
●訳すだけでいいことも 65
●テクニックのどこが悪い? 67
第2章 受験を志して
~本試験当日までのスケジュール
●資格を取ろうと思ったきっかけ 71
●司法書士に決めた理由 72
column◆情報集め 74
●もう1つの支え 76
●法律の学習経験は、超短期合格に必要か? 77
column◆一発合格者の意外な真実 81
●日々のスケジュール 82
column◆勉強計画を立てるコツ 86
●科目ごとの進捗状況 88
●1日17時間勉強するには(時間制ではなく、ノルマ制) 91
●誰でも1日17時間勉強できるのか? 92
column◆法律は楽しい 94
●勉強は家で 96
column◆アンダーライン・マーカーは悪いのか? 98
●出題予想はしなかった 99
column◆口述試験とは 100
第3章 受験界の2つの大きなウソ
第1節 「インプット=テキスト、アウトプット=問題を解く」という発想が合格へ最も遠回り
●インプットもアウトプットもテキストで 101
●なぜカコ問(問題形式)がアウトプット教材として不十分か 103
第2節 「情報の一元化」ではなく「検索先の一元化」
●情報の一元化の落とし穴 105
●「検索先の一元化」に適した教材とは? 107
●検索先の一元化の具体例 109
第4章 究極のアウトプットである脳内復元が最終目標
●脳内復元の具体的なやり方 111
●歩きながら脳内復元 115
第5章 リコレクト(Recollect)法(=思い出す方法)
●九九を言えるように 117
column◆疲労のピーク時に確認 118
第1節 算数的リコレクト法
●算数的リコレクト法とは? 119
第2節 リレイティング・リコレクト法
●リレイティング・リコレクト法とは? 121
●ページ数しか書かない 124
第3節 ゴロ合わせ・替え歌リコレクト法
●ゴロ合わせ・替え歌の注意点 125
●ゴロ合わせリコレクト法 126
●替え歌リコレクト法 127
●算数的リコレクト法と替え歌リコレクト法のハイブリッド 128
●替え歌リコレクト法の広がり 133
第4節 こじつけリコレクト法
●こじつけリコレクト法とは? 134
column◆法律とは理屈ではなく感情で創られる 139
●こじつけリコレクト法と算数的リコレクト法のハイブリッド 141
●具体例でリコレクト 143
第5節 漢字リコレクト法
●漢字リコレクト法とは? 145
第6節 その他のリコレクト法
●知り合いを当てはめる 147
column◆勉強は身近な経験をヒントに 149
●時代背景から法律を考える 150
column◆全てについて思い出し方のプロセスを考える
必要はない 152
●概念図からリコレクト 153
column◆基本概念は、keyになる 156
●テキスト・六法に斜線 157
●テキスト・六法に区切り線 159
第6章 択一解答時の思考法(=合格する思考法)
●知らない肢にガッツポーズ 163
column◆第一印象が正しいのは潜在意識による 167
●あいまいな知識もあるのが当たり前 169
●マークシートを塗る時に何を考える? 170
●試験時間と解く順番 172
●「時間切れ」という発想を捨てる 174
第7章 推理で差をつける
●推理で問題を解く(「司法試験化した憲法」のウソ) 179
●ハイレベルの推理 182
●推理は、4分の1の労力で 189
column◆暗記科目ではなく、日本史 191
第8章 学説問題は得点源
●学説問題が大好き 192
●学説問題は国語力? 知識? 198
第9章 記述・省エネ学習法
第1節 申請書はできるだけ書かない
●申請書はしゃべれれば書ける 200
column◆息継ぎなしで 204
●「申請書は書かない」と英語 205
●申請書を書かないもう1つの利点 206
第2節 記述特有の対策をする
●択一ができれば記述の基準点は自動的に超えられるわけではない 208
column◆「択一と記述の勉強は同じ」という本当の意味 212
第3節 一目で判る最小限の答案構成
●不動産登記法の答案構成 213
column◆記述のカコ問 217
第10章 モチベーションを高め続ける具体的思考法
●合格に必要不可欠なもの 218
●自分のために 219
●モチベーション維持 221
●本番に強くなる 223
●本番に強くなった方法(1)――理屈で―― 224
●本番に強くなった方法(2)――潜在意識で―― 226
column◆背水の陣ならまだ大丈夫 227
●本番に強い具体的思考法(本試験前日~当日) 229
column◆最後は自分だけを信じる 238
第11章 予備校の利用法
●基礎講座の選び方 239
●答練・模試を受ける目的 241
第12章 将来の司法書士(受験生)へのメッセージ
●超短期合格者が少ない最大の理由 243
●4ヶ月合格で歴史に名を刻め 245
●最後に1度だけ言います 246
追記 平成23年度 司法書士試験
●カコ問を何度も繰り返す時代は、完全に終結した 250
●平成23年度司法書士試験に時間切れはあったのか? 251
column◆速読・速書 255
●マニアックな知識がないと合格できなかった? 257
●高まる推理の重要性 259
column◆基本中の基本を再確認 263
●明暗を分けたハイレベルの推理 265
付録 日本新記録4ヶ月(推定)で合格する勉強計画 271
あとがき 276
(あとがき)
こういった勉強法に関する本には2種類あります。1つは純粋に勉強法をメインとして書かれた本です。講師を何年もされている方が執筆される本は、この部類に入ります。もう1つは、合格体験記の性格を持つ本です。これは、合格したばかりの方が書くことが多いです。
僕が本書を書いた目的は、当たり前となってしまった間違った受験界の勉強法を正し、受験生のみなさんに効率的な方法を採って頂くためです。そして、合格まで平均4年かかっている現状を変え、一発で受かることを当たり前にすることが目的です。現在でも一発合格者はいますが、まだまだ少数です。4ヶ月合格者が出ることも期待しています。そういった目的があるため、基本的には、勉強法の本として書きました。しかし、僕は平成22年度の合格者であるため、合格体験記としての記述も入り交じっています。目的は、あくまでも読者のみなさまが本書に書いてある勉強法を実践して、超短期合格(4~7ヶ月)を成し遂げて頂くことですので、合格体験記の性質としての記述は超短期合格するために必要な範囲に限られています。
無駄なことは1つも書いていません。受験界の常識とは異なる方法が多数ありますが、本書に書いてあることが正しい方法です。それは、僕が5ヶ月で合格したことからも明らかです。5年後には、この勉強法が受験界の常識となっています。誰でもできる方法ばかりですので、安心して実践して下さい。
みなさまの合格を心より祈りつつ、あとがきとさせて頂きます。
本書の執筆にあたって、自由国民社の竹内尚志様・井上はるか様に多大なご協力を頂きました。また、江川順様にも大変ご尽力頂きました。末筆ではありますが、心より感謝申し上げます。
松本 雅典
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