受講生の方から,以下のご質問を受けることが多いです。
お答えします。
司法書士試験では,基本的に,「正しいものの組合せを選べ」では正しい肢は2肢,「誤っているものの組合せを選べ」では誤っている肢は2肢です。
しかし,過去問集では,3肢ある問題があります。
これは,以下の1または2のいずれかです。
過去問集の3肢ある問題は,ほとんどがこちらです。
2.出題当時でも3肢である
4~5年に1問程度あります。
問題は,2です。
意図的に出題しているかは判別できません。
よって,「意図的である」と分析する先生もいます。
しかし,(確定はできないのですが)私の考えとしては,意図的ではないのではないかと思います。
問題作成者が1肢の正誤を間違えて作成しても(ex. 自分が気づいていない誤りがあった),組合せ上答えが2つにならなければ出題ミスにはなりません。
上記2.が意図的かは判別できませんが,意図的であったとしても4~5年に1問程度しかないため,本試験では,「正しいものの組合せを選べ」では正しい肢は2肢,「誤っているものの組合せを選べ」では誤っている肢は2肢である前提で解いてください。
「3肢あるかも?」と考えてしまうと,難易度が一気に上がります。
2肢と考えても4~5年に1問程度しか影響しないので,解く際の難易度を上げないほうが得策です。
・「正しいものの組合せを選べ」で正しい肢が3肢ある,「誤っているものの組合せを選べ」で誤りの肢が3肢あることが,4~5年に1問程度ある
・意図的かはわからない(講師の先生によって見解が異なる)
・試験対策的には,難易度を上げないため,2肢である前提で解くべき
松本 雅典