理想としている演習の解説講義

講座(その他)

私は,演習の解説講義はあまり担当していません。
私が演習について解説していると言うと,基礎講座の中の不登法(記述),商登法(記述),各科目の初めに行うカコ問の肢又は問題の解説(ない回もあります),及び,4~6月の答練・模試の解説(左のサイドバーをご参照下さい)くらいです。
担当は少ないのですが,理想としている演習の解説講義があります。
それは,
講師目線ではなく,平均的な合格者の方がどう解くかを示す講義
です。
平均的な“合格者の方”であって,平均的な“受験生の方”ではありません。
私は,合格者の方の平均には合わせますが,受験生の方の平均には合わせません。
「平均的な合格者の方」を大雑把に申し上げますと,本試験後に「(ほぼ)合格している」と思わないレベルの合格者の方です。
「(ほぼ)合格している」と思う方はかなり少数ですので,大半の合格者の方を指します。
たとえば,不登法(記述)の講義で,「この論点は気づく方が多いが,この論点は気づかない方がほとんどです」「SVO式で,最初の5分以内でこの解答は予測できる方は多いが,これに気づく方はほとんどいません」などという解説を行いました。
それは,講師の目線でも,平均的な受験生の方の目線でもなく,平均的な合格者の方の目線です。
これは,けっこう難しいです。
なぜなら,講義であるため,当然,論点の解説も必要となるからです。 
しかし,論点の解説ばかりをしていると,普通の講義になってしまいます。
「ここはこういうことで,ここはこういうことだ。以上」という講義を学生時代にお聴きになり,1限目に眠気が襲ってきて気づいたら昼休みだったという経験は,あると思います(私にしかないかもしれませんが)。
平均的な(理想的な)合格者の方の位置,つまり,受験生の方が目標としているところが見える講義にしないといけませんね。
上記の話は,演習の解説講義の話ですが,通常の講義でも同趣旨のことは重要です。
単純にテキストの記載を「ここはこういうことだ。以上」では,わかりやすくても普通の講義です。
もちろん,なぜその制度があるかということや具体例を説明するのは当然ですが,講義とは“思い出し方”を提供するものです。
私は,講義でよく「このいくつも並んでいる知識を普通に思い出せるようにしようとすると,みなさん吐き気がしますよね。そんなのはメンドクサイんで,どう思い出すかと言うと…」と申し上げます。
講義も,単純な説明の時代から,思い出し方の提供,そして,そのクオリティーを競い合う時代になってきています
研鑽を積んでいきたいと思います。
(今日のリアリスティックなつぶやき)
昨日の講義で,「携帯を落とした」という非常に下らない話をしましたが(滅多にしません),なんと群馬県の高崎駅で見つかりました。
湘南新宿ラインに乗って,横浜から群馬までたどり着いたようです。
ということで,以下,完全な私信です。
docomoから一時使用の機種を借りていますので,電話・メールを受けることはできますが,私から連絡することは(最大で)1月17日(木)までできません(もちろん,名刺を戴いている方は可能です)。
ブログの私的利用,恐縮です。
いや,ブログは私的なものだからいいのかな。

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(平成26年向けリアリスティック一発合格松本基礎講座ガイダンス第2弾)
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2013113司法書士試験ガイダンス②

 

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