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「前の記事も読んでやろう」という慈悲深い方は,以下の順でお読み下さい。
・どのような敗因分析をしましたか?(1)
・どのような敗因分析をしましたか?(2)
以下の2点を考えていただきたいです。
2. 事前に時間切れ対策を立てていたのか?
この1が,大前提としてある話ですが,今日の記事では,「2.事前に時間切れ対策を立てていたのか?」について書きます。
2. 事前に時間切れ対策を立てていたのか?
本試験は相当な緊張状態ですし,サプライズなど想定外のことが起こりますので(今年度もありましたね),事前に時間切れ対策を立てていなければ,時間切れになって当然と言えます。
たとえば,事前に以下のような時間切れ対策を立てていたでしょうか?
※午後で時間切れになった方が圧倒的に多いと思われますので,午後について書きます。
■択一
・択一にかける最大所用時間(70分など)を決めていたか?
記述の問題は,問題を読んでみないと,どの程度時間がかかるかわからないため,択一の最大所用時間は事前に決め,それを必ず守るべきです。
合格者の方では,「午後択一は60分で終わった」という方が多くなるでしょうが,記述に時間がかかる近年の司法書士試験においては,択一にかけられる時間は最大でも70分です。
・「何分何秒でマークする」ということを決めていたか?
「何分何秒でマークする」というところまで,事前に決めておく必要があります。
択一にかける最大所用時間を70分(1問2分ペース)としたのであれば,「1分50秒,3分50秒,5分50秒・・・」でマークすることになります(マークに10秒程度かかる想定です)。
■記述
・解答を記載するのにどれくらい時間がかかるかを把握していたか?
「これくらいの記載量の答案用紙なら20分でかける」など,ご自身の書くスピードを事前に把握しておく必要があります。
そして,本試験当日,答案用紙を見て,解答を記載するのに大体どれくらいの時間がかかるかを考えます。
そこから,事案検討にかけてよい時間が導かれます。
35分経過すれば,たとえ自信がなくても,解答を書かなければなりません(というか,今年度の不動産登記(記述)で,自信を持って書いた人なんてそういないでしょう)。
現代の司法書士試験において,この方法で時間内に終わらせることは,少なくとも私では不可能です。
また,そこまで記載する必要は全くありません。
答案構成用紙を使用するのは問題ありませんが,「いかに答案構成用紙に記載する事項を少なくするのか?」という視点で対策を立てていたでしょうか?
「登記事項や事実関係の多くを答案構成用紙に書き写す」という時代は,終結しました(というか,そんな時代はきてましたっけ?)
松本 雅典
本試験詳細分析会
レジュメはこちら(PDF)からご覧いただけます。プリントアウトし,ガイダンスをご覧下さい。
中上級者もリアリスティック式で
レジュメはこちら(PDF)からご覧いただけます。プリントアウトし,ガイダンスをご覧下さい。平成26年度司法書士試験の不動産登記(記述)の枠ズレの採点方法(松本の推測)も示しています。
リアリスティック一発合格松本基礎講座(全117回)
本講座のガイダンスは,以下のページからご覧頂けます。特に「民法第1回講義」「不動産登記法第1回講義」「リアリスティック導入講義 民法の全体像1・2」「リアリスティック導入講義 会社法の全体像1・2」をご覧下さい。