今週末から行政書士試験の分析会が始まると思いますが,どこの分析会でもまずハナシの出ない「司法書士試験のテキストでどれくらい正解できるのか?」という通な分析会をブログで勝手に行います。

 

行政書士試験の受験生の方で,司法書士試験のテキストを使用される方も結構いらっしゃるんですよね。

私としては,以下のいずれかに該当しなければ,行政書士試験のテキスト(予備校の講座のテキストなど)を使用したほうがいいと思いますが。

量が多いですから……。

 

 

1.行政書士試験後に司法書士試験も受ける予定

2.行政書士試験対策として不要な箇所が判断できる or 誰かに聞ける

3.持っている行政書士試験のテキストでは明らかに合格点が取れない(行政書士試験の市販テキストは情報量が少ないのであり得ます)

 

 

*分析対象の司法書士試験のテキストは,私の『司法書士試験 リアリスティック民法Ⅰ~Ⅲ』です。

 

 

択一のまとめ

先に択一の結果をまとめます。

 

 

問題,肢 正解可,判断可
問題レベル 8/9問
肢レベル 34/45肢

 

11肢(約24%)載っていませんので,司法書士試験のテキストでも,すごい余裕があるというわけではありません。

 

ただ,判断可能な肢が基本知識が多いので,今年の問題が仮に司法書士試験で出題されたら,以下のようになると思います。

 

・問題27,28,29,30,31,32,35

→正答率90%以上

 

・問題33

→正答率60~70%

 

・問題34

→正答率20~30%

 

 

問題ごと

続いて問題ごとの分析です。

 

 

問題27(正解可) 根拠ページ
Ⅰ194
詳細は会社法・商業登記法のテキスト
Ⅰ56,Ⅱ137
Ⅲ298,Ⅱ137
Ⅲ296

 

→エは載っていませんが,司法書士試験のテキストだと,組合の知識についてもある程度網羅的に載っています。

 

 

 

問題28(正解可) 根拠ページ
Ⅰ130
Ⅲ343,357,402

 

→親族もガッツリ学習する司法書士試験のテキストだと正解肢の3が判断しやすいですが,細かい判例(2・4・5)も多いですね。

 

 

 

問題29(正解可) 根拠ページ
Ⅱ145
 Ⅱ4
Ⅱ317
 Ⅰ89
 Ⅱ152

 

→物権を細かく学習する司法書士試験だとすべて基本知識ですが,行政書士試験ではどうなんでしょう。ウの譲渡担保とか。

 

 

 

問題30(正解可) 根拠ページ
Ⅰ251
Ⅰ251
Ⅰ251
Ⅰ251
Ⅰ251,252

 

→司法書士試験だと,すべてAランクの知識です。行政書士試験でも基本知識だと思います。

 

 

 

問題31(正解可) 根拠ページ
Ⅱ11
Ⅱ270~272
Ⅱ91,89
Ⅲ254
Ⅱ12

 

→物権を細かく学習する司法書士試験だとすべて基本知識です。5の判例(最判平6.2.6)までだと司法書士試験では不十分で,最判昭47.12.7も押さえる必要があります。

 

 

 

問題32(正解可) 根拠ページ
Ⅲ71
Ⅲ66
Ⅲ71
Ⅲ73
Ⅲ74

 

→行政書士試験でもすべて基本知識だと思います。

 

 

 

問題33(正解可) 根拠ページ
Ⅲ243
Ⅱ177
Ⅱ183
Ⅲ306

 

→司法書士試験では,5の判例までやらないです。消去法で答えが出ますが。

 

 

 

問題34(正解不可) 根拠ページ
憲法では扱う

 

→ここまで判例を学習しません。捨て問ではないでしょうか。

 

 

 

問題35(正解可) 根拠ページ
Ⅲ490,495
Ⅲ494
Ⅲ496
Ⅲ490

 

→相続を最も細かく学習するのが司法書士試験なので,司法書士試験だと基本知識です。行政書士試験だと,家族法を捨てていたり,親族に絞っているとキツいですよね。

 

 

 

記述(正解可) 根拠ページ
問題45 Ⅲ99
問題46 Ⅲ325

 

→どんな民法のテキストにも載っていますので,載っていてもあまり意味はありません。記述対策として備えているかですね。

 

 

 

 

 

松本 雅典