改めまして,本試験,大変お疲れさまでした。
昨日のTwitterとLIVE配信でも申し上げましたが,本試験直後の現時点での私の基準点予想を申し上げます。
過去の予想
ただ,私の主観に基づく予想は,実際の基準点から少しズレることが多いです。
以下が,過去10年分の予想(主観)です。
ほとんとが,本試験の当日または翌日にした予想です。
*「( )」が実際の基準点です。
R1 | H30 | H29 | H28 | H27 | H26 | H25 | H24 | H23 | H22 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
午前択一 | 26 (25) |
26 (26) |
27or28 (25) |
27 (25) |
28 (30) |
27 (26) |
28 (28) |
28 (28) |
27 (26) |
27 (27) |
午後択一 | 23 (22) |
24 (24) |
24 (24) |
24 (24) |
25 (24) |
27 (24) |
24 (27) |
25 (26) |
25 (24) |
25 (25) |
以上のことを前提に,参考程度に予想基準点をご覧ください。
2020年度(令和2年度)の予想基準点
午後択一:23問or24問
記述 :予想できません
理由は,以下のとおりです。
午前択一
憲法・民法・刑法は,一定数正解が出しづらい問題がありますが,ならすと例年どおりの標準的な難易度だと思います。
大きいのが,会社法(商法)です。
例年,午前択一で最も難しいのが会社法(商法)ですが,今年度は易化しました。
第35問の匿名組合を捨てていなければ(匿名組合は出題予想会でも予想したAランクの論点ですし『リアリスティック会社法・商法・商業登記法Ⅱ』には全肢載っているので捨てないでほしかったですが),全問正解することも可能です。
実際に,私の基礎講座の受講生の方からも,会社法(商法)は全問正解や1問ミスというご報告が多いです。
形式は,「組合せ問題35問」であり,かなり珍しいです。
形式的には解きやすいので,基準点を上げる要素になります。
午後択一
民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法・司法書士法は,例年どおりの難易度です。
民事訴訟法で取りづらい問題がありますが(第5問。第4問も?),民事訴訟法は例年こんな感じです。
不動産登記法が,昨年度と比べると易化しました。
文章が長いので時間との勝負になりましたが,そこを克服できた方は高得点を取ることができたと思います。
ただ,第24問は,「う~ん……」と思いました。
問題の形式から,ア~オを「2つ」「3つ」に分類分けできれば正解が出るのですが,そこはひらめきです。
法律知識というよりは,早くひらめいた人が正解できる問題になってしまっています。
商業登記法が,難化しました。
第28問・第30問・第32問・第35問がキツいです。
特に第35問は,捨て問です。
以上より,もう少し高い基準点予想もあると思いますが,今年度は出願者数がかなり減っており,記述の採点者数・合格者数を減らさないのであれば,基準点をあまり上げられないと思います。
そういった理由から,「午前択一26問 午後択一23問or24問」と予想しています。
記述
9年間開示請求答案の分析を続けてきた私の推測ですが,得点調整がされる年度(ex. 平成26年度)とされない年度(ex. 平成28年度)があるため,記述の基準点を予想することは不可能だと考えています。
……と記載しましたが,データに基づく予想が最も信頼性がありますので,以下のデータリサーチにご協力いただければ幸いです。
みなさんに協力いただいたデータリサーチに基づく基準点予想を,10月3日(土)(東京)の本試験詳細分析会でします。
分析会で私が申し上げる予想が,毎年,基準点ジャストがズレても1問です。
基準点予想と記述の枠ズレの採点方法の予想―令和2年度司法書士試験
基準点予想と不動産登記(記述)の枠ズレの採点方法の予想の動画をアップしました。
松本 雅典