前回の続きです。
お読み頂いていない方は,前回の記事からお読み下さい。
前回の記事でも書きましたが,この「非常時の勉強法」とは,正攻法ではないので危険は高くなります。
どういうことかと言うと, 「上手くできる人ならば結果を出せる」ということです。
よって,正攻法よりは,使いこなせる人が少なくなります。
なお,“逃げ”として使うつもりであれば,合格はできません。
逃げたら終わりですから。
前回の記事に書いた非常時の勉強法3つ
3.学説問題の解き方を,完全に国語力で解く方法にする
1・2について
これは,つまり,当てはめの練習を減らすということです。
カコ問の知識を解く上で基となる知識は,テキストにあります(私の基礎講座では,多少異なった方針でテキストを作成しています)。
ですから,基が思い出せれば,後は当てはめるだけです(なお,一部当てはめが難しい問題もあります)。
当てはめが難しい法律試験は,司法試験・予備試験の論文だけなので,この方法は可能です。
しかし,簡単とは言っても,やはり一度は解いておきたいので,危険性は高くなります。
私の経験で言うと,不登法(択一)及び宅建試験は,この方法でいきました。
不登法(択一) は,6年分のカコ問しか解いていませんが,本試験で15/16問でした。
宅建試験は,1~2割のカコ問しか解いていませんが(民法は1問も解いていません),44/50問でした。
正攻法ではないので強調しませんでしたが,このようなことも可能です。
3について
現在の学力が20点前後であれば,学説の結論・批判・理由などを記憶している暇はありません。
しかし,学説問題を正解する必要はあります。
と言うより,他の知識問題で失敗する可能性が高いわけですから,学説問題を正解しないと非常に厳しいです。
「国語力」と書きましたが,実はこの言葉自体が少し誤解を与えています。
純粋な「国語力」というよりは,「素直に読める力」や「当てはめ力」が必要なのです。
たとえば,学説が示されて,それに肢の表現を正確に当てはめられるかということです。
“素直に事実を見ろ”という法律の基本ですね。
法律論がどうとか言う前に,問題文に書いている“事実”を素直に読み,正確に当てはめることが重要です。
繰り返しになりますが,「逃げ」としては使わないで下さい。
正攻法ではない方法を書きましたので,今まであえて書かなかったことを書いてみます(たしか1回も書いてないと思います)。
私が受験生時代に勉強していた時ですが,あえて視界に入る範囲にテレビを置き,手の届く所にテレビのリモコンを置いていました。
つまり,テレビを観たければすぐに観れる状態を意図的に作っていたわけです。
「もしテレビを観たとしたら,自分の受かりたいという気持ちはその程度なんだな」と思っていたからです。
万人に通用する話ではないと思ったので,拙著にも書きませんでした。
あの本は,合格体験記の面は一面しかありませんので。
あと1か月ですから,これくらいはやってもよいかもしれません。
(今日のつぶやき)
司法書士試験の最大の敵。
それは,1か月前に総選挙があることでしょう。
我慢して,観ないで下さい。
あとで結果を確認するだけにしましょう。
私も,観ません。
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