以下の記事に引き続き,私の基礎講座出身の方の合格体験記(掲載許可をいただいた方のもの)を掲載していきます。
1.受講開始後,短期間で合格(平成27年度司法書士試験)
2.法律の学習経験なしから20か月で短期合格(平成27年度司法書士試験合格体験記)
高橋さんからは,昨年の今頃ご相談いただきました。
その頃は,「民法が半分くらいしか取れない」という状況でしたが,そこから,午前の基準点が30問だった今年の問題で,ここまで持ってこれて本当によかったです。
伸び悩んでいる方は,ぜひ参考にしてください。

※50音順で掲載しています。 

高橋 未央 様

はじめに

大学在籍中から試験勉強を始め,4度目の受験でした。
私は法学部ではなく,その前に行政書士試験の勉強をしていたため少し法律の知識がある,という程度から学習をスタートしました。
司法書士の資格を取ると決めたいきさつは実は曖昧で,はっきりこれといったものはありません。
とはいえ,私の父が土地家屋調査士であり一緒に仕事をしている司法書士さんのことや実務の話を聞くことが多く,法律に興味を持つようになりました。
そのような環境に身を置いていたこともあり,自然と司法書士の勉強を始めていたように思います。

私のとった勉強方法

■受講の経緯
1年目は他校の基礎講座を受講しており,2年目から辰已にお世話になるようになりました。
ちなみに,1回目の試験は全く歯が立ちませんでした。
講義についていくので精一杯で,復習と過去問をきちんと消化できなかったのが最大の原因だと思います。
また,その時痛感したのは「私には基礎が全然身についていない」ということでした。
そこで基礎からやり直すため,2年目に「リアリスティック一発合格松本基礎講座」の受講を決意しました。
しかし,2回目の試験は択一午前・午後とも足切り,3回目は午後のみ択一の基準点を突破したものの,午前は惨敗。
受験3回目の成績を見て,さすがに焦りを感じました。
なので勉強を再開する前にまず「なぜ受からなかったのか?」を真剣に考えました。
勉強方法などよりもまず,試験に対する認識の甘さ,「必死さ」が足りないことが一番の原因のように思えました。
そして4年目に再度松本先生の講座を受講することになります。
同じ講座をなぜまた受講するのかということですが,一番の理由は3年目と同じ勉強方法(独学)では今年もまた失敗するかもしれないと思ったからです。
松本先生の一貫した考え方や方法論に基づく講義に信頼を置いていたので,もう一度基礎講座を受けるならこれしかないと思いました。
また,平成27年度の試験から改正会社法が試験範囲になるとの情報があり,自分でそれらを攻略するのは時間がかかり非効率だ,そういう情報は先生から頂こうという考えもありました。
もちろん改正部分以外の出題が多いに決まっていますが,不安な要素を極力なくして自分は勉強に専念したいという思いと,これで終わらせたいと自分を奮い立たせる意味でも,受講料がかかっても講座を受けるメリットがあると信じて受講しました。
■勉強方法

【メインの学習】
大まかな勉強の流れは,予習→講義→テキストの復習→過去問→テキストの復習(2回目)です。
講義の終わる3月まではこの繰り返しと,講義の終わった科目のテキストの復習を並行してやっていました。
私は民法が思うように点が取れない年が続いたため,特に民法は講義を聴きながら理解・記憶する,というくらいの勢いで取り組みました。
私が毎日の学習の中で守っていたのは「ノルマ」でした。
例えば,講義のDVDを午前中に聴く,今日中にテキストの復習を何ページやる,と決めたら必ず終わらせるようにします。
また,過去問を解く際には携帯のカウントダウン機能を使い,時間を計りました。
本番の試験では午前は1問3分,午後は1問2分のペースで,記述は不登法・商登法それぞれ55分で解く,という計画を立てていたので,普段の過去問演習でも同じように時間を計って解くようにしました。
普段から本番を意識して学習することは,松本先生が講義の合間に何度も指摘されていた事でそれに従い実行していました。
そうすることでだらだらと勉強する「なんとなく勉強」に陥ることが少なくなったように思います。
 
講義で使用されるテキストにはさまざまな思い出す工夫が凝らされています。
例えば,色ペンで試験に出るポイントは赤,制度趣旨・理由付けは青などというふうに書き込んでいくのですが,全科目に統一されておりテキストを読む際にも記憶すべきところが一目瞭然で助かりました。
制度趣旨・理由付けは知識の理解を助けるだけでなく,本番で肢の正誤を判断する際の手がかりにもなってくれ,とても役立ちます。
また,記憶に残るよう考え出された独特の言い回しによる理由付けを提供されることも。
そして,複数の知識に対応できる知識(テキストには緑で書き込むため「緑の知識」と呼ばれていました)は大変重宝しました。
学習する範囲が広い試験ですから,当然記憶する知識量も膨大なものになります。
いくつかの知識を共通する視点を用いて見ることで記憶がしやすくなりました。
さらに,本番では必ず「自分が知らない知識」が出題されます。そういう時に推理する手段としても使えます。
またテキストのほとんどのページに,関連する知識が書かれているテキストのページ数を書き込むのですが(知識ではなくページ数だけを書くところがポイント),同じ結論の知識はまとめて記憶でき,逆に,対比できる知識は比較することで知識の混乱を防ぐことも出来ました。
ページ数しか書かないので,例えば「=p89」を見て「p89には何て書いてあったっけ…」と考えるためこれもアウトプットの一環になります。
記憶すべき個所はすべて先生が指定してくださるので,講義の終わる頃には記憶に専念できる状態になっており余計な事を考えずに効率よく勉強ができました。
日々の学習の中で最も重要なのが復習です。
私は今までの失敗から,復習の仕方で合否が決まると言っても過言ではないと考え「テキストでアウトプット」することに重点を置きました。
 
直前期(4~7月)はテキストを回す回数を5回と決めてそれをこなし,過去問を1回ししました。
講座の終わりの方で直前期の勉強スケジュールが盛り込まれた冊子をいただいたのでそれを参考にしながらです。
冊子には各科目の勉強のポイントなどが書かれており,テキストを回す際には必ず横に置いて何度も確認していました。
超直前期(試験前1週間)は丸暗記期間とし,それまでに,苦手だと思った箇所には目立つようにチェックを付け,暗記する箇所を明確にしました。
それに加えて「理解できている。もう見なくていい」という箇所にはマスキングテープを貼り,貼ってあるページは丸暗記の時には見ないようにすることで,超直前期の時間を少しでも無駄をなくすように工夫しました。
【講座専用ブログ・シャドウイング】
講座専用ブログには,受講生が分からないところを質問し先生がそれに回答するコメント欄がもうけられています。
私自身も何度か質問させていただきました。
そこで気づいたのは自分の疑問を解消するだけでなく,学習に対するモチベーションが上がるということでした。
私は通信での受講で周りに勉強仲間がいないという状況の中,このブログで他の受講生の方の質問やコメントを見て,皆さんの頑張りに励まされることもありました。
音声データは,学習を始める前・徒歩や電車での移動中・家事をしている間の細切れ時間を活用して聞いていました。
ブログや音声データでの学習はメインの学習の合間に組み込む形で行い,なるべくいつも学習に触れているように努めました。
単調になりがちなテキストの学習も,このようなツールを使うことでメリハリが生まれ,継続して学習することが出来たと思います。
■答練・模試
2年目以降は毎年,答練は辰巳の司法書士オープン,模試は辰巳と他校の2つを受講しました。
答練は年内からの一括パックをフルに活用。
日曜日を答練を受ける日とあらかじめ設定し,他の6日間を講義を聴く・復習をする・過去問を解くことに当てます。
そうすると初めから1週間のうち1日はテキスト・過去問での学習日から外されます。
できるだけ毎週受け,日曜日は初見の問題を解く,つまり本試験に近い状態の習慣をつけました。
これは「本試験もいつも通りに問題を解く」という意識に持っていくことが目的です。
一年に一度の大事な日に緊張してしまうのは当たり前なのですが,そんな状況下でも本試験ではいかに「いつも通りの自分」を発揮できるかが大切なのではないかと思います。
私は本番で舞い上がってしまいいつもと違うことをして失敗することが多かったので,その反省から,特に4年目は「いつも通り」を意識して本番に臨みました。
復習する時は解説書はあまり読まず,テキストに載っていたのに間違った所をテキストで確認する程度でした。
 

後進へのアドバイス

学習範囲が広いこの試験を制するには,やはりバランスよく点を取ることが大事です。
そのためにはまんべんなく学習することが大切なのですが,勿論どの科目も同じように時間をかけるということではありません。
主要科目にかける時間は多くなりますがそれだけでなく,マイナー科目でしっかりと点を取ることも視野に入れた学習が望ましいかと思います。
私の場合,本試験の択一午前は自分の計画通りに得点することができ,事前に得点計画を立てておくことの大切さを実感しました。
日々の学習の配分を考えるためにも得点計画はおすすめです。
択一午後は,不登法で失点してしまったぶんを民訴や商登法の得点でカバーし,ほぼ予定通りの得点が出来ました。
また受験勉強が長引くほど,メンタル面の維持も必要になってくることと思います。
私は毎日の学習の中でモチベーションが下がることなんてしょっちゅうでした。
「何でこんなしんどいの…やめたい」と思ったこともしばしば。
そのような時は思い切って一旦勉強から離れ,休息することも必要です。
むしろ休憩を挟むことで頭の切り替えができました。
私は自習室の近くにある書店に行ったり,緑の多い公園を散歩したりなどして,適度に息抜きをするようにしていました。
合格体験記や勉強法の本を読むのも手だと思います。

最後に

受験3度目で残念な結果を目の当たりにしたとき,現実の厳しさが重くのしかかりました。
自分の努力が足りなかったのかも,このままずっと合格できないのでは…と自信を無くしかけたこともあります。
でも同じ問題を解いて合格している人もいる訳で,最後には「問題が自分に合わなかった。運がなかった」と悩むのを止め,落ちた時の悔しさを忘れないでここまで来たから合格を引っ張ってこれたのかもしれません。
今ではその辛かった時期を乗り越えることが出来た経験が,自分もやればできるんだという自信になってくれたと思います。
 
私は総合落ち間際の合格でした。
択一午前の基準点が驚異の90点(30問)で,なんとか足切りをクリアしたもののあまり自信はありませんでした。
でも記述の出来次第では受かっているんじゃないかと淡い期待を抱きつつ,どちらに転んでもおかしくない状況で発表を迎えました。
成績を見て,択一を1問でもこぼしていたら合格はなかったという事実に震えたのを覚えています。
実際,ミスに気づいて修正した問やぎりぎりまで悩んで結局答えを変えなかった問などがあり,その判断がなければ合格はありませんでした。
自分がこれと決めたことを最後まで貫き通すこと,試験終了まで絶対諦めないこと。
これらを守って取り組んだからこその成果だと信じています。
長い間私のことを見守ってくれた家族や辰巳法律研究所のスタッフの方々,そして松本先生の指導に支えられて合格を掴みとることが出来ました。
感謝しています。
皆さまの合格を心からお祈りしております。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
以上
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