『リアリスティック民法』『リアリスティック不動産登記法』は,メインテキストとして使われる方以外にも,理由付けや思い出し方を調べる“参考”書として使われる方もいるようです。
執筆時に想定していた使い方ではないのですが,しつこく理由付けまたは思い出し方を書いているので(私が受験生時代に知っていた10倍以上の理由付けや思い出し方を書いています),そのような使い方もあるんだな~と思っています。
想定していなかったため「はしがき」にそのような使い方は書いていませんので,参考書として使われる方向けにお薦めする使い方を書いておきます。
理由付けや思い出し方の調べ方
索引を使ってください。
『リアリスティック』シリーズには,以下の索引があります。
・事項索引
・条文索引
・判例索引
・先例索引(不動産登記法のみ)
・登記研究索引(不動産登記法のみ)
「理由付け」は,通常は結論のすぐ下に書いています。
他人の文章(他人の頭の中)を読むには,文章のルールに統一感があったほうが読みやすいです。
随想文とか,作品としてはいいかもしれませんが,読みにくいですよね。
そこで,『リアリスティック』シリーズは,できる限り「結論→理由」の順序で説明を記載しています。
「思い出し方」は,以下のように青に白字の箇所に書いています。
(『リアリスティック民法Ⅱ』P139より一部抜粋)
(『リアリスティック民法Ⅱ』P141より一部抜粋)
周辺にこのような箇所がないかを探してください。
また,思い出し方は以下のように参照ページをつけているので,このような参照ページがありましたら,参照ページに飛んでください。
(『リアリスティック民法Ⅱ』P156より一部抜粋。マーカーはこの記事のためにつけました。)
未出知識の拾い方
お使いのテキストの掲載知識が少ない場合,知識を追加する必要が生じます。
どこから追加するかですが,答練・模試では「まず出ないだろう」という知識も出題されますし,学者本などから拾うことはほとんどの方にとって非現実的です。
それよりは,私が選んだ未出知識を拾ったほうが効率が良いです。
このような使い方をする方は,メインテキストの索引と『リアリスティック民法』『リアリスティック不動産登記法』の索引を照らし合わせ,メインテキストに載っていない知識を追加してください。
厳密にいうと,索引に載っていない,つまり,条文や判例などの根拠のない通説で未出知識もあるのですが,条文や判例などの根拠のある知識のほうが出やすいです。
よって,上記の方法で,お使いのメインテキストと『リアリスティック民法』『リアリスティック不動産登記法』の知識量の差を大体は網羅できます。
松本 雅典