基準点予想!2021年度(令和3年度)司法書士試験

令和3年度(2021年度)司法書士試験

改めまして,本試験,大変お疲れさまでした。

昨日のTwitterでも申し上げましたが,本試験直後の現時点での主観に基づく私の基準点予想を申し上げます。

 

 

目次

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過去の予想

ただ,私の主観に基づく予想は,実際の基準点から少しズレることが多いです。

以下が,過去11年度分の予想(主観)です。

ほとんとが,本試験の当日または翌日にした予想です。

*「(  )」が実際の基準点です。

 

 

R2 R1 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24 H23 H22
午前択一 26
(25)
26
(25)
26
(26)
27or28
(25)
27
(25)
28
(30)
27
(26)
28
(28)
28
(28)
27
(26)
27
(27)
午後択一 24or23
(24)
23
(22)
24
(24)
24
(24)
24
(24)
25
(24)
27
(24)
24
(27)
25
(26)
25
(24)
25
(25)

 

 

以上のことを前提に,参考程度に予想基準点をご覧ください。

 

 

2021年度(令和3年度)の予想基準点

 

午前択一:25問

午後択一:23問

記述  :予想できません

 

 

理由は,以下のとおりです。

 

午前択一

憲法は,難易度は低めです。

一部細かい肢もありますが(第1問・イ,第2問・ア),全問正解している方が多いと思います。

 

民法は,物権総論で少し解きにくい問題がありましたが(第7問,第8問),難易度は例年どおりです。

また,出題テーマの8割程度は,私の基礎講座でAランクと申し上げた論点です。

近年の民法は,出題テーマが私が申し上げるAランク論点ばかりですが,Aランクだけを学習するといったことは,絶対に止めてください。

Bランク論点が多くなる年度もあります。

 

刑法は,憲法と同じく全問正解可能です。

また,強盗罪,盗品等に関する罪は,出題予想会でも予想した(Aランクの中でも特に出やすい)論点です

 

会社法(商法)は,午前択一の中で最も難しいです。

第28問,第33問,第35問は間違えてもOKです。

第35問は,準備していた方はいないと思います。

ただ,例年,午前択一で最も難しいのが会社法(商法)です。

例年も,これくらい難しいです。

 

形式は,「組合せ問題34問」「単純正誤問題1問(会社法)」です。

 

 

午後択一

民事訴訟法・民事保全法・民事執行法は,例年どおりの難易度です。

民事訴訟法で取りづらい問題がありますが(第2問・第3問),民事訴訟法は例年こんな感じです。

 

司法書士法・供託法も,例年どおりの難易度です。

間違えた方が少し多くなるのが第11問かなと思いますが,ア・オの過去問知識で4に絞れるので,正解してほしいです。

 

不動産登記法が,かなり難化しました。

細かい知識が非常に多く,基本知識の肢があっても,それでは2択までしかいかない問題が多いです。

「あとは,2択の運」になってしまう問題が多いです。

第12問,第13問,第14問,第16問,第26問,第27問は間違えてもOKです。

第26問なんて,記述でも出せる問題です。

難問が不動産登記法の前半に集中しているので,「全然正解している感覚がない……」という精神状態になり,中盤の基本知識で取れる問題も落とした方も多いと思います。

 

商業登記法は,昨年度よりは易化したのですが(昨年度は難しかったです),不動産登記法を先に解いた方は,「全然正解している感覚がない……」という精神状態のせいで間違えた,時間が足らずに十分検討できずに間違えたという方も多いと思います。

いかに難問に引っぱられないかという精神力が試される試験です。

これが本当に大変なのですが。

 

形式は,「組合せ問題34問」「単純正誤問題1問(不動産登記法)」です。

 

 

以上より,もう少し低い基準点予想もあると思いますが,今年度は出願者数が微増にとどまっており,記述の採点者数・合格者数を減らさないのであれば,基準点は午後択一が1問下がる程度だと考えています。

 

 

記述

10年間,開示請求答案の分析を続けてきた私の推測ですが,得点調整がされる年度(ex. 平成26年度,令和元年度)とされない年度(ex. 平成28年度,令和2年度)があるため,記述の基準点を予想することは不可能だと考えています。

 

 

……と記載しましたが,データに基づく予想が最も信頼性がありますので,以下のデータリサーチにご協力いただければ幸いです。

 

 

みなさんに協力いただいたデータリサーチに基づく基準点予想を,7月10日(土)の本試験詳細分析会でします。

分析会で私が申し上げる予想が,毎年,基準点ジャストかズレても1問です。

ex1. (令和2年度)多くの予備校が午前択一「27問」「28問」と予想する中,「26問」と予想し,業界で最も近接(実際の基準点は「25問」。午後択一「24問」は的中)

ex2. (令和元年度)多くの予備校が午後択一「23問」「24問」と予想する中,「22問」と予想し,的中(実際の基準点は「22問」)

 

 

即日講評動画

昨日の夜に収録した即日講評動画をアップしました。

 

 

 

 

自己採点などについての動画

自己採点をしたほうがいいか,思考再現とは何かなどについて,私のYouTubeチャンネルに動画をアップしました。

 

 

 

 

 

松本 雅典

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