今週末は,平成26年向けリアリスティック一発合格松本基礎講座の開講直前ガイダンスです。
※講座開講までの学習については,こちらの記事をご覧下さい。
この5月及び6月は,模試及び年度別のカコ問において,本試験と同形式の問題演習を行います。
この期間で,本試験で「どの科目から解くか」「どの順番で解くか」を決めて下さい。
得意科目・苦手科目があると思いますので(本来は,この期間で苦手科目はなくすのが理想的です),多少は変えても構いませんが,以下の内容をご参考にして下さい。
【午前択一の解く順番】
午前択一は, 司法試験から転向したため憲法がものすごく得意であるという方を除いて,憲法から解くのはあり得ません。
憲法は時間がかかる問題,別の言い方をすれば,時間をかければ正解が出せる問題(学説問題及び空欄補充問題)が多いので,最初にもってくると,午前の1問3分のペースを崩してしまいます。
平成24年度でいえば,第1問は3分以内に答えが出せますが,第2問及び第3問はかなり厳しいです。
私は,第2問は5分程,第3問は8分程かけました。
どちらも,10分程かけてよい問題です。
また,試験開始直後に単純な知識問題ではない学説問題や空欄補充問題を解いても,正解を出せる可能性は低くなります。
よって,最初に解くべき問題は知識問題ということになります。
そうすると,会社法から解く,又は,民法親族・相続・総則から解くということになります(ここに刑法が入らない理由は後述します)。
会社法は,(傾向が変わらない限り)設立から出るとわかっていますので,第27問から解き始めれば設立からとなります。
平成24年度の第27問は,惑わされる肢アが入っていましたが(組織再編による設立まで考えないといけませんでした),例年は設立の難易度は高くはありません。
会社法に苦手意識のある方は,民法親族・相続・総則から初めて下さい。
これらは,例年,民法の中で点が取りやすいところです。
ただし,学説問題,空欄補充問題及び個数問題は飛ばして下さい(これは色々なところで申し上げていますので,理由は割愛します)。
また,平成24年度の第23問のような,問題で1つの事例問題となっているものも飛ばした方が無難です。
このような問題は試験委員が時間をかけて作っている問題と考えられますので,練られていることが多いのです。
よって,正解を出すのに少し時間がかかる可能性がありますので,一旦飛ばしましょう。
刑法は,午前択一の中では点数が取りやすいところではありますが,最初にはもってきません。
なぜなら,刑法は判例・裁判例問題であり(学説問題は平成16年度以来ありません),一肢一肢がかなり長くなる(3~5行程度)傾向にあるからです。
その長い肢のポイントをすぐに見つけられる自信がある方を除いて,最初の方にはもってこない方がよいでしょう。
「こんなにバラバラに解くの? 第1問から解かないと,マークがズレそうで怖いんだけど…」と思われたかもしれませんが,憲法から始まる司法書士試験において,第1問から解く戦略はあり得ません(平成24年度の第1問なら最初に解いても問題はなかったのですが,あくまで戦略とは数年の傾向を踏まえて考えます)。
また,毎年ではありませんが,平成23年度のように(午前・午後双方です),第1問に正解することが困難な問題をもってきて,受験生の方の出鼻をくじくということもあります。
意図的にこれが行われる試験もあります。
マークは,1問1問マークする時に,ズレていないか確認して下さい。
10秒程度かけて丁寧に確認しながらマークをする方が,問題と問題の間で気持ちを整えられるので,得策であると言えます。
午後の話は,次回の記事で書きます。
(今日のリアリスティックなつぶやき)
司法書士試験は,川栄さんが受けた試験のように抜き打ちではありません。
結果が発表されて「ウソだろうが!!」と言っても,仕方がありません。
事前に戦略を立てておきましょう。
※ご参加無料・ご予約不要です。
5月5日(日)14:00~15:30 東京本校 ※東京本校の地図はこちらをご覧下さい
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