合格体験記6(平成24年度司法書士試験)

合格体験記

平成24年度司法書士試験の合格者の方から,合格体験記をお寄せ頂きました。 
直近の合格者の方の生の声が聴ける貴重な機会ですので,ぜひお読み下さい。
すでにご紹介した合格体験記は,以下のページからご覧頂けます。
合格体験記1
合格体験記2
合格体験記3
合格体験記4
合格体験記5
福島崇弘 様 27歳 兼業(司法書士法人勤務) 受験回数3回】

使用教材
テキスト 伊藤塾スピードマスターテキスト(午後科目)
      Wセミナープログレス(午前科目)
過去問  Wセミナー科目別過去問、伊藤塾合格シート、LEC肢別
予想問  伊藤塾オリジナル問題集
模  試  Wセミナー(3回)伊藤塾(2回)LEC(4回)
記  述  過去問、ブリッジ(Wセミナー)できる記述式(伊藤塾)電車書式
 
伝えたいこと
『兼業受験生の合格は難しいと言われているが、工夫すれば決して不可能ではないということ』
① はじめに
司法書士を目指したきっかけは、学生時代に友人から貸金回収の相談を受け、自身で支払督促の申し立てをしたことで法律に興味を持ち、実際に裁判手続きを業務として行える司法書士に興味をもち、勉強を開始しました。その時既に大学卒業間近で、とにかく就職しなければ生活ができませんでした。そのため、行政書士と宅建を取得し、司法書士事務所に就職しました。就職したのはよかったのですが、いわゆる過払いバブルとまで言われるくらい過払い金返還請求の相談が多く、また、債務整理以外にも不動産登記の件数も平均よりは多かったため、毎日が深夜1時頃までの残業でした。そのため、勉強時間は1時以降の開始になりました。このような状況でオーソドックスに勉強しては合格できませんので、私なりの『工夫』をしました。まず、闇雲に勉強していては、ゴールまでの道が見えないので、計画(やるべきこと)を立てました。計画の内容は、①インプット講義(DVD講義)を聴くこと②過去問③オリジナル問題(予想問)④公開模試 ⑤まとめ としました。
② 工夫(勉強編)

① インプット講義
当然、一番短期で終えることのできるものを選択しました。悩んだ結果、一番話し方が、さわやかで講義を聴きやすい『伊藤塾 山村講師のスピードマスター講義』を受講しました。私は、前述のとおり深夜1時以降に勉強を開始するため、疲労困憊で、講義1回で中身は理解できませんでした。そのため、インプット講義は『テキストを読みやすくするもの』と考え、とにかく全て講義を聴き終えることを目標としました。(講師の話したイメージや重要ランクを記載して、2回目以降短時間で読めるよう)テキストは何回も読み回すため理解ではなく、作業を進めることを優先しました。
② 過去問
 
まずは、過去問をアウトプットツールであると同時にインプットツールとしました。山村講師が『過去問は読物』とおっしゃっており、まさにその通りだと思いました。そして、五肢択一で解くのではなく、まずは肢別(1問1答)で解きました。(使用教材 LEC肢別過去問集、伊藤塾合格シート)理由は、(1)クイズ形式で解けるので、そこまで苦にならない。(2)一肢ずつ正誤確認がとれるので、苦手な問題が分かる。(3)いきなり五肢で解くと凹むからです。また、五肢択一問題は、一度バラバラにして年度別にホッチキスで止めて使用しました。時間配分をチェックするためと、1回ごとに全科目に触れることで記憶を定着させるためです。
③ 伊藤塾オリジナル問題集(予想問)及び ④ 公開模試
とにかく解いて、過去問プラスαの知識を学ぶため必要と思います。間違った部分や気になった部分をテキストと過去問へ写して使用しました。記述の間違いも写しました。
⑤ まとめ
③、④で情報を一元化したテキストと過去問のみをひたすら回す。とくに六法は使用しませんでした。
③ 工夫(その他編)
 
① 仮眠
とにかく寝ころばないようにしました。短時間でスッキリ起きるようにするため、机の上でしか仮眠をしないようにしました。(意思が弱いので・・)
② 記述
土日は、必ず午前(直前期以外)に、平日は帰宅したら直ちに解くようにしました。一番集中力を要するため、集中しやすい休日は午前、平日は面倒になり解かなくなるのを防止するため、帰宅したら真先に取り掛かりました。
 
③ 勉強内容
ひたすらインプット講義をすべて聴き終えました。その後、肢別過去問を解きました(3回)記述は休日に解きました。過去問より先にブリッジを解きました。この段階で平成22年試験があり、お試し受験感覚で受験しました。試験後、集中力が維持できていたのですぐに勉強を再開しました。そして、五肢択一過去問を解きました。平成22年8月から平成23年4月まではひたすら年度別にした過去問のみを繰り返しました(毎日1年度分)記述は、過去問集を1回回したら、後はひたすらブリッジを解きました。平成23年5月からは、伊藤塾オリジナル問題集を解き、公開模試を解きました。そして平成23年試験(結果は記述足切り)で不合格でした。原因は記述を実務に頼り、あまり解いていなかったためと思い、記述問題を平日も解くようにしました。
平成24年からは業務も落ち着き21時には帰宅できるようになったため、平日は過去問1年分とブリッジを解き、休日は伊藤塾のできる記述式を丁寧に解きました。正直記述問題は、できる記述式までやれば十分本試験に対応できると思います。平成24年5月からは、平日テキストを読み、休日は公開模試又は平成20年以降の過去問を解きました。5月頃で記憶したことは、本試験までは忘れないので、テキスト読みはこのあたりからで十分だと思います。
そして平成24年試験、午前は基準点ギリギリでしたが、午後は5問上乗せ、記述も50点越えで合格できました。
④ 最後に
私は、受験回数も3回目で、短期合格というわけではありませんでしたが、たとえ深夜から勉強開始という限られた勉強時間の中でも正しいスケジュールを組みやり遂げれば、必ず合格できると思います。(ただし、自分に合った工夫が必要です。)
特に、社会人で受験をお考えの方や、受験専念できない方の参考になることができれば幸いです。

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