筆記試験の合格発表から3週間が経過しましたので,このハナシを書いて良い頃だと思いました。
発表直後は,頭の中で情報の整理ができていないため,他者から色々なことを言われても混乱するだけですから。
こんな大事なことは,他者,ましてや家族でもない講師が決めることはあり得ず,ご自身で決めるべきことですが,判断するご参考になればということで,書きます。
撤退をお考えの方から受けるご相談で最も多いのが,「私には,この試験に受かる能力がないのではないでしょうか?」というものです。
以下の記事に書きましたとおり,私にはまだ,「努力すれば誰でも必ず合格できる試験です」と申し上げる資格はありません。
・試験は残酷です
「合格率8割」くらいを達成しなければ,申し上げる資格はありません。
ですが,基準点程度の点数が取れている方は,客観的に受かる能力がないということはないと思います。
ただ,その人自身が必ず合格するかは,誰にもわかりません。
機械ではなく,人間ですから。
「合格できない」という可能性も考えて,決めてください。
それが試験です。
また,「受験生」という状況は,一般的には肩身が狭いです(特に専業の方は)。
友人とは疎遠になる,家族との会話も減る,というハナシもよくお聞きします。
私は,会社勤めをしていた時に貯めていた貯蓄でやりくりしていましたが,それでも仕事をしていない状況に何か後ろめたさを感じて,友人からの誘いをすべて断っていました。
勉強をするために断ったともいえますが,「行きたくないな……」という気持ちも大きかったです。
そのような状況をあと1年近く続けるか,という問題があります。
以上書いたことは,ほとんどマイナスのことです。
それでも「まだ目指したい」と思えるかが大事だと思います。
環境以外で大きいのは,やっぱり「気持ち」です。
性格が違うので参考になるかわかりませんが,私は,「講師なんていつまでやるの?」(つまり,「講師を辞めて実務家になれば?」)と言われることがあります。
こういうことを言ってくる人は,まず親しい人ではありませんが。
こう言われたときの私の「気持ち」。
試験をやめようと考えている方に何か参考になれば。
私は、よく実務家に「いつまで講師なんてやっているの?」と言われる。
「人が真剣にしている仕事に『なんて』と言えるあんたこそ、今すぐ法律家やめれば?」と言い返すかは体力次第だけど、100人に同時に言われても1ミリも動かないな。
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