17:30に高田馬場での基礎講座の講義を終え,今は福岡にいます。
10:00から福岡,16:00から鹿児島で本試験の分析ガイダンスなので。
「忙しい」とは言わないように気をつけています。
「仕事のできる人は,『忙しい』とは言わない」
昔,尊敬している後輩から言われた言葉です。
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司法書士試験は法律の試験なので,もちろん,文系の試験です。
本日は,司法書士試験の対策を考えるにあたって,対比される理系と比較しながら考えていきます(まあ物理とか数学で一桁の点数を取っていた私が語るのも,どうかと思いますが)。
なお,法律の学習においても,対比される概念から理解していくということは1つの有効な手法です。
たとえば,抵当権の性質を考えるにあたっては,単に抵当権だけの性質を見ていくのではなく,動産質権と比較することにより,理解も深まり,思い出しやすくなります。
話を戻しまして,そもそもの学習対象をはっきりさせる必要があります。
文系・理系の学習対象は,
文系・・・人間が作ったモノ
理系・・・神様が作ったモノ
です(もちろん,例外はあります)。
実は,この違いが,法律の学習においてかなり重要になってきます。
対比される概念,理系の方から考えていきましょう。
たとえば,物理で学ぶ「重力」。
物を手から話せば落ちますが,それは地球に重力というものがあるからです。
これは,人間が作ったものではありません。
人間が存在する前から,地球に重力というものはありました。
実際に神様がいるかとかは置いておきますが, このように理系の研究対象となることは,超人的な存在によって作られたモノです。
つまり,そこには,一貫したルールがあると思われます。
そのルールを研究するのが,理系の学者の仕事です。
それに対して,文系の学習対象は,どうでしょうか?
みなさんが勉強している条文,それは,国会議員や官僚が作ったものです。
また,判例は, 裁判官が作った(書いた)ものです。
つまり,人間が作ったモノなのです。
ここで考えて頂きたいのですが,上記の国会議員,官僚,又は,裁判官が一貫したルールに基づいて条文・判例を作っているでしょうか?
たとえば,マスコミの言葉を使えば,国会議員は「ブレ」ます。
裁判官は,もちろん,その後の事件への影響etc.を考えますが,目の前の事件に法的判断を下すことを第一に考えます。
また,これらの者は,神様でもなく人間です。
国会議員は選挙で票を獲っただけ, 官僚は国家公務員試験に合格し採用試験に通っただけ,裁判官は司法試験に合格しその中で特に優秀であっただけです。
さらに言うと,これらの者は,交替します。
どうでしょう?
みなさんが学んでいる"人間が作った法律”というものを,一貫した考え方で理解していけるでしょうか?
そもそも,試験に出る範囲のことであっても,すべてを理解することができるのでしょうか?
私の頭が悪いせいかもしれませんが,すべてを理解しようとすると,多重人格にならなければいけない気がします。
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