「テクニック」とは?
私がいう「テクニック」とは,法律知識を(ほとんど)使わずに正誤を判断する・肢を絞ることです。
本講座で紹介するテクニック
本講座で紹介するテクニック
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※「●」は伏せ字です。
※分析対象過去問は,平成1年度~平成27年度のすべての問題です。
1. 「空欄補充問題で●●は選ぶな」の法則 平成15年度以降は,●●が含まれている選択肢が正解肢になった空欄補充問題は,1問もありません。
なお,空欄補充問題については,有名な「●●の作業をして,●●から考えろ」がありますが,司法書士試験では使えない問題のほうが多いと感じていました。
しかし,空欄補充問題をチェックした結果,午前択一は平成18年度以降,午後択一は平成10年度以降は,それなりに使えることが判明したので,これもご紹介します。
2. 「個数問題は最後は●●にかけろ」の法則
3. 「●●に分けろ!その中から●●!」の法則
4. 「『~●●,~。』は誤り」の法則(学説問題・刑法の事例問題を除く)
この法則に従って判断した場合の誤りの確率は,以下のとおりです。
■午前択一
誤りを選んだ場合の正答率:67.4%
■午後択一
誤りを選んだ場合の正答率:55.1%
午前択一のほうが使えます。
5. 「『~●●,~。』は誤り」の法則(学説問題・刑法の事例問題を除く)
この法則に従って判断した場合の誤りの確率は,以下のとおりです。
■午前択一
誤りを選んだ場合の正答率:68.5%
■午後択一
誤りを選んだ場合の正答率:64.7%
こっちは,午後択一でも,まあまあ使えます。
6. 「『~●●。』『~●●。』は正しい」の法則(学説問題を除く)
この法則に従って判断した場合の正しい確率は,以下のとおりです。
■午前択一
正しいを選んだ場合の正答率:80.0%
■午後択一
正しいを選んだ場合の正答率:62.5%
思ったより確率が高かったです(特に午前択一)。
7. 「●●に『●●』が●● → ●●説の根拠」の法則(学説問題)
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4月は,毎日30分~1時間,特定の文言ごとに,過去問を見続けました。
この講座では,20~30分の説明で終わってしまうんですが…。
テクニックを使ってはいけない?
法律知識・法的思考力を測る試験ですから,「卑怯だ」という意見もあるでしょう。
しかし,多くの批判を覚悟で申し上げます。
知るか!受かんねぇと何も始まんねぇんだよ
0か100です。
30も50も70もありません。
上記のテクニックを使っても100%正解するわけではありませんが,最後の最後は「なんでもいいから,合格したい。適当に選ぶよりは,少しでも正答率を上げたい。」というのが,多くの受験生の方の率直な思いだと思います。
私自身は,この時期は「受かりたい」なんて思いではなく,他の受験生の方に対して,「オレには,この資格が生きるためにいるんだよ! どけよ! ジャマなんだよ! どけよ!」という思いでした(「あと2か月半も私たちは救急車で」参照)。
戦国時代は,大名同士が命をかけて戦っていました。
その戦いは,現代では試験です。
いくらキレイ事を言おうが,どこの大学を出たか,どの資格を持っているかで,見られる世界と見られない世界が変わるのが,現実です。
戦国時代と違い不正行為は許されませんが,不正行為以外は,どんな手でも尽くすべきだと,私は考えています。
まあ,卑怯だと考える方は,受講しないでください。
- ご注意
「あと1問正解が必要」「あと1肢の正誤の判断が必要」となったときに,手助けになる可能性がある程度です。
このテクニックは,知識で判断できなかったときは使っていただいて結構ですが,最後の最後まで知識の精度を高めてください。
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