検索先の一元化

勉強法 - 検索先の一元化

情報の一元化(本試験直前期である4月~6月に1つの教材を勉強すればいいように,1つの教材に情報を集約すること)は,もちろん,間違っています。
正しいのは,検索先の一元化(本試験である知識が聞かれたときに,“特定の個所”を頭の中で検索する)です。

 

脳科学について書かれた本を読めば,明らかです。
よく人間の脳をタンスにたとえて説明されますが,タンス(=人間の脳)にはそれまで得た情報が全て入っている(厳密には,一生のうち3~5%の脳細胞が死滅すると言われていますので,その脳細胞に入っている情報は消えます)。
つまり,脳から情報が消えるわけではないのです。
ただ,それがタンスの中にグチャグチャに入っているので取り出せなくなるだけだ,ということです。
ですから,ある知識を聞かれたときに,タンスのどの引き出しを開ければいいか(頭の中でどこを検索すればいいのか)という視点が,最も重要なわけです。
 

そのために,テキスト・六法・過去問集といったいわゆる現実に存在する物体に情報を集約する必要があるのか? という疑問が出てきます。

どうでしょうか?

重要なのは,本試験当日に肢の正誤を判断する時に(あるいは,記述を解いている時に),特定の引き出しを開けられるかということです。

Aという知識はテキストという引き出し,Bという知識は六法という引き出し,としても何の不都合もありませんよね。

むしろ,テキストよりも六法の方が引き出しを見つけやすいなら六法を引き出しにすべきです(トイレに貼った表でも,携帯の待受画面が引き出しでも構いません)。

ですから,1つの教材に情報を集約する必要はありません。


ただし,引き出しの並びも重要です。
引き出しが色々な所にあれば(たとえば,何種類ものテキストを並行して使ったりしたら),引き出し同士の位置関係が分からなくなってしまい,逆効果です。
ですから,1つの教材を“中心”(それだけではありません)とすることには意味があります。

 

<今日のつぶやき>
遅くなって申し訳ありません。
『風は吹いている』が絶賛発売中です。

今年の曲の中では,『桜の木になろう』の次に良い曲ですね。
これも,被災地復興支援ソングです。

 


 

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