債権法と相続法の改正点について,2020年度向けの講座では,どの予備校も改正法に基づいて直した過去問集(レジュメ)を受講生の方にお渡しています(私の基礎講座ももちろんそうです)。
ただ,以下の2つの問題点があります。
①改正法ではポイントがズレてしまう
ex. 債権譲渡の過去問では,異議をとどめない承諾についての肢が多数あります。しかし,改正法では異議をとどめない承諾の制度が廃止されました。よって,過去問で「異議をとどめない承諾をした」とあった場合,それは意味がないことになるのですが,そのことは改正法ではポイントにはなりません。
②新設された制度については,過去問がない
ex. 定型約款,配偶者居住権・配偶者短期居住権,特別の寄与
よって,2020年度は,過去問で論点をカバーすることは難しく,改正点についてはテキスト(特に条文知識)をメインに知識を習得する必要があります。
ただ,受験生の方から「改正法のポイントを聞く問題集はないんですか?」などのご相談が多かったです。
そこで,上記①②の問題点に対応した以下の講座を行うことになりました。
*田端先生も同趣旨の講座「パーフェクトユニット演習民法」を行われるので,お好きな講師を選んでください(少し仕様が違うそうです)。
日程
東京本校LIVE
第1回 2020/1/18(土)演習10:30~12:30 解説13:30~16:40(松本担当)
第2回 2020/2/1(土)演習10:30~12:30 解説13:30~16:40(松本担当)
第3回 2020/2/15(土)演習10:30~12:30 解説13:30~16:40(松本担当)
第4回 2020/2/29(土)演習10:30~12:30 解説13:30~16:40(松本担当)
*いずれも民法択一35問
*通信(Web・DVD)あり
年明けに開講します。
年内は,テキストの学習,過去問の学習をきちんと行ってください。
問題の内容
・全問新作問題
・全4回すべて民法全体から出題
・総則・債権・相続の出題数を多めにして改正法の問題の比率を高くする
演習講座ですので,どなたでもご受講いただけますが,改正民法の学習を講義やテキストでした後でご受講ください。
詳細は,辰已法律研究所さんの講座紹介ページをご覧ください。
ウェブ上での申込みは,WEBスクール(辰已法律研究所さん)でできます。
松本 雅典