先週の土曜日,司法書士試験講師の飲み会を開催しました。
私以外,お名前を出さなくてもわかる有名な先生ばかりです。
森山先生には「『リアリスティック民法』を読んでわかったんですが,『近江民法』も読んでいるんですね」などとおっしゃっていただき,驚きました。
たとえば,司法書士試験の一物一権主義の過去問を説明するには,普通の民法の学者本の説明方法では難しく,『近江民法』の説明方法が最もしっくりくるんです。
それを「この部分は近江民法を参考にしている」なんて書いていないテキストからお気づきになるのは,私の何倍も本を読まれているからですよね。
テキストの価値をおわかりいただける方とお話するのは面白いです。
姫野先生は,調査官解説まですべて読まれてテキストを作成されているとお聞きし,やはり長い間業界の一線にいらっしゃる先生はものすごく勉強されていることを実感しました。
向田先生からは,ハイブリッド合格塾について色々とお聞きしました。
司法書士試験では,有名講師が個別指導も行うことはほとんどないので,大変勉強になりました。
私もいつか,業界初の個別指導コースを作りたいと思っています(テキストの完成が先なので何年後になるかわかりませんが)。
みなさん共通していることは,司法書士試験が好きなので業界を盛り上げたいことと,新しい講師が育ちやすい環境を作りたいということでした。
司法試験の工藤先生と向田先生がブログに書かれていますが,講師業の大変さと自由度・充実度がわかっていますので,合格者の方の合格後の選択肢に入れて欲しいと考えています。
そのためには,私は,以下の2点の環境を整える必要があると思います。
①講師業だけで生活できる報酬体系
新人講師でも,時間給1万円は得られるような仕事にしたいです。
1万円は高いと思われるかもしれませんが,150コマ(1コマ3時間)の基礎講座を持っても,「150コマ×3時間×1万円=450万円」です。
②受講者数を増やせる企画
もちろん,その講師が勉強をし続けるのは当然です。
ただ,企画が需要にマッチしないと,売れずに,結局講師を辞めることになります。
今のところ,誰からもアドバイスを求められていませんが(笑),求められたら,講義をするための勉強の仕方から企画出しまでしますよ。
講師飲み会は,次はいつ開催するか全然決まっていませんが,参加希望の講師の方はご連絡ください。
松本 雅典