私は,基本的には,執筆書籍のはしがきに「本書を担当してくださった○○出版社の○○様,校正してくださった○○様,○○様に感謝の意を表します」などと記載しません。
「読者の方には関係ないだろ」という考えによります。
よって,甚だ失礼ではありますが,この記事で関係者の方々に謝意を表します。
『司法書士試験 リアリスティック民法』は,辰已法律研究所さんから出版させていただきました。
辰已法律研究所さんと出版のお仕事をさせていただくのは,初めてでした。
辰已法律研究所さんの出版部の方には,私のわがままをすべて聞いていただきました。
以下,ほんの一部の例です。
・どこで改ページをするかのこだわりがあるので,改ページの位置は,私の原稿からまったく変化のないようにしていただきました。
・レイアウト作業が大変になる図を多数入れました。
・「P51で説明したとおり」など,一般的に編集者の方が嫌がる参照ページを多数入れました。
・以下のように,クロスリファレンスのページを入れました。
(『司法書士試験 リアリスティック民法Ⅰ[総則]』P44より一部抜粋)
(『司法書士試験 リアリスティック民法Ⅰ[総則]』P48より一部抜粋)
これだけ編集者泣かせの本もないと思います。
他にも,「表の中に図を入れる」などやりたい放題です……。
また,校正については,辰已法律研究所さんの出版部の方・教材部の方など,何十名もの方に何回も行っていただきました。
司法書士試験チームの方はもちろんですが,法律系予備校で業界最強(※)の辰已法律研究所さんの司法試験チームの方にも校正していただき,大変助かりました。
※司法試験の模試は,辰已法律研究所さんの受験者数が10年連続1位です。
そのため,司法書士の先生,司法書士試験の講師の先生,司法書士試験の合格者の方,司法試験の合格者の方,予備試験の合格者の方,司法試験チームの方など,本当に様々な方に校正していただけました。
以下は,その一部です。
※私の自宅に残っている校正原稿だけですので,実際にはこの何十倍もあります。
また,法律学習経験のまったくない方数名(男性・女性)にもお読みいただき,「この用語の意味がわからない」「ここでもう1度説明したほうがいいのでは?」など多数の有益なご指摘をいただきました。
私の書籍に,これほどの費用,そして何より時間をかけていただいたことに心より感謝申し上げます。
なお,万が一本書に誤植があった場合の責任は,すべて著者にあることは言うまでもありません。
校正結果を反映させるかどうかは,すべての校正原稿について私が判断しました。
著者としては私の名前だけが掲載されてしまいますが,私1人の作品とは思っておりません。