不動産登記法が苦手になる理由(1)

不動産登記法
不動産登記法は,民法と比べて上手く学習できないという受験生の方が多くなります。
主な原因は,以下の2点です。
 

1. 最初に学習する総論がよくわからない

2. 実務のイメージが湧かない

今日は,上記1について記載します。

不動産登記法は,「総論」と「各論」から構成されます。
各論とは,「所有権」「抵当権」「根抵当権」など権利ごとに説明がされているものを指します。
それに対して,総論とは,基本的に各論のすべての権利に共通して当てはまるルールが説明されているものを指します。
 
ほとんどのテキストが,「総論→各論」の順で掲載されています。
しかし,総論とは,基本的に各論のすべての権利に共通して当てはまるルールですので,どうしても抽象的な説明となってしまいます。
そのため,総論は各論を学習してからでないとわからない箇所が多くなるので,以下の順序で学習するのが最適です。
 
 
各論に必要な総論部分 → 各論 → 残りの総論
※私の講義もこの進行方法で進めていきます。
 
 
総論を一気に学習するのはナンセンスです。
不動産登記法の学習経験がある方を除き,いきなり総論をすべて学習しても理解できません。
 
 
ただし,いくら順番を工夫しても,「後で学習する部分が終わっていないとわからない箇所」はあります。
それは,予備校の講義であれば,講師がすべて指摘します。
独学の方は,その部分がわかりませんが,「後で学習する部分が終わっていないとわからない箇所もあるんだな」という心構えで学習して下さい。
 


松本 雅典

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