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一昨日の記事の続きです。
前回の記事で,受験生と講師に共通して重要なこととして,
謙虚さ,素直さ,柔軟性
を挙げました。
今日は,相違点についてです。
(相違点)
個性が要求されるか,されないか
( = 誰かを目指していいか,いけないか)
まず,講師には,個性が要求されます。
お客様である受講生の需要に応えるためには,個性がなくてはいけない,言い換えれば,他の“司法書士”講師を目標にしてはいけません。
たとえば,イチローのようなカリスマ講師がいたとします。
イチローを目標にしてしまっては,イチローを超え,独自性を出すことはできません。
どこまでいっても,イチローもどきにしかなれません。
野球であれば,イチローもどきは12球団が欲しいところです。
しかし,講師では,ほとんど価値がありません。
なぜなら,今は通信で受講することが可能です。
ですから,イチローは1人いれば十分です。
必要なのは,イチローではなく,松井です。
これが,スポーツと違う所です。
講師としてのイチローもどきに価値があるとすれば,カリスマ講師であるイチローの講座よりも安い,あるいはLIVEで受講できるというくらいでしょうか。
結局は,価格競争になってしまい,市場経済からすると価値が高いと評価することはできません。
勘違いして頂きたくないことがあります。
イチローと同じにならないように,奇をてらってはいけません。
あくまでも,きちんとした根拠のある効率的な勉強法を提示しなければ,意味がありません。
それに対して,受験生は違います。
合格者と同じことができれば,100点満点です。
司法書士試験は司法試験と違って,合格さえすれば点数は一切関係ありません。
ですから,目指すのもイチローではなく,普通の野球選手で十分です。
その普通の野球選手と同じことができ,合格最低点以上の点数を獲れれば100点満点です。
逆に言えば,個性を出そうとすると危険です。
よく言われる,「合格者の数だけ勉強法がある」という言葉に騙されてはいけないということです。
百歩譲って,この言葉が合格者ごとの微妙な違いを指して言っているとします。
それでも,以下のことまで考えて言っているのでしょうか?
「合格者の数だけ勉強法がある」
それなら,
「勉強法の数だけ合格者はいるんですか?」
これは,以前書いた記事のロジックを理解してないか,理解していないふりをしていることが原因です。
「pならば,必ずq」と言えたとしても,「①qならば,必ずpである」とは言えません。
つまり,合格者ならば,その勉強法はあります。
しかし,勉強法があれば,必ず合格者がいるわけではありません。
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