改めまして,本試験,大変お疲れさまでした。
メールで「基準点はどれくらいになりそうですか?」というご質問が増えてきたので,基準点の予想をします。
過去の予想
ただ,私の主観に基づく予想は,実際の基準点からズレることのほうが多いです。
過去8年分の予想(主観)です。
*「( )」が実際の基準点です。
H29 | H28 | H27 | H26 | H25 | H24 | H23 | H22 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
午前択一 | 27or28 (25) |
27 (25) |
28 (30) |
27 (26) |
28 (28) |
28 (28) |
27 (26) |
27 (27) |
午後択一 | 24 (24) |
24 (24) |
25 (24) |
27 (24) |
24 (27) |
25 (26) |
25 (24) |
25 (25) |
以上のことを前提に,参考程度に予想基準点をご覧ください。
平成30年度の予想基準点
午後択一:24問
記述 :予想できません
*昨日は「午前択一:26問or25問」としていました。
理由は,以下のとおりです。
午前択一
民法は,易し目の問題が多かったです。
しかし,憲法は,第1問(プライバシー)が2択(2or5)までしかいかない方も多いと思います。
第3問(条例制定権)が,どれだけ冷静に文章を読めたかで,憲法の正答率が変わります。
日本語の問題としても解けるのですが(そう解いた人が多いでしょうが),受験生の方が本試験の緊張状態でそれができたか,現時点ではわかりません。
刑法は,予想されていない自首(第25問)が出たりと(イ・ウで解けますがどれだけの方が押さえていたか),昨年度よりは少し難易度が上がっています。
会社法(商法)は,午前択一の中で最も難しいです。
私は午前択一で2問間違えましたが,すべて会社法の問題です。
ちなみに,第35問(場屋営業の責任)は,私の基礎講座ではオ以外は扱っていますし,出題予想会でも出る確率が高いと予想した論点なので,私の講座を受講された方はできてほしいです。
そもそも捨てている講座やテキストもある論点なので,差をつけることができる問題です。
形式は,「組合せ問題31問 単純正誤問題4問 個数問題0問」なので,それは基準点を上げる要素になります。
しかし,私は「簡単だった」といえるような問題ではないと思います。
よって,そこまで基準点は上がらないと考えています。
午後択一
民事訴訟法・民事執行法・民事保全法は,第1問(訴訟の承継)と第5問(再審)がキツイですが,あとは取っていただきたいです。
司法書士法と供託法は,全問取っていただきたいです。
不動産登記法が,例年どおり解きにくいです。
最初の2問(第12問・第13問)で「今年度は解きやすい?」と思いましたが,第14問から「やはり今年度もこういった問題が数問に1問はくるか……」となりました。
問題文の長さ,たまに入る難易度の高い問題によって,人によっては,2問に1問くらい間違えている感覚だったかもしれません。
商業登記法は,例年に近いと思います。
気づきにくい問題(第30問・第33問)もありましたが,それも含めて例年に近いと思います。
よって,例年とあまり変わりませんので,「24問」と予想します。
記述
7年間開示請求答案の分析を続けてきた私の推測ですが,得点調整がされる年度(ex. 平成26年度)とされない年度(ex. 平成28年度)があるため,記述の基準点を予想することは不可能だと考えています。
……と記載しましたが,データに基づく予想が最も信頼性がありますので,以下のデータリサーチにご協力いただければ幸いです。
みなさんに協力いただいたデータリサーチに基づく基準点予想を,7月7日(土)14:30~18:20の本試験詳細分析会(東京〔高田馬場〕・無料)でします。
松本 雅典