先日の記事(推測採点基準(松本作成)を記載したレジュメを送信・送付しました)に記載しましたとおり,平成26年度の開示請求答案の分析が終了しました。
受験生の方が最も気になるのが,「不動産登記(記述)の不可解な採点」だと思います。
この件に関する私の見解をお伝えする義務があるのは,「平成26年度の開示請求答案をお送りいただいた受験生の方」「平成27年度向けリアリスティック一発合格松本基礎講座を全科目ご受講いただいた方」のみです。
しかし,採点基準の分析を行っている講師は,ほとんどいません。
伊藤塾さんは,向田先生が行っていたそうですが,向田先生と伊藤塾さんとの契約が切れたことから,向田先生が行っていたことをその他の講師や教材スタッフなどが引き継いでいるのか私は存じ上げません。
そうすると,「採点基準の分析を行っている」と公言している講師は,辰已法律研究所さんの小玉先生と私だけになると思います。
そこで,残された私は,平成26年度の不動産登記(記述)の不可解な採点の“概要”だけでも公の場でお伝えするべき立場にあるかと思います。
- ご注意
不可解な採点がされた科目
不動産登記(記述)は,全答案を説明できる1つの基準まではたどり着けなかったので,不可解な採点の原因を確定はしていません。
不動産登記(記述)の不可解な採点の原因を3つに絞るまで
そこまでの過程は以下のとおりです。
※一応,企業秘密(?)もありますので,分析方法の大枠だけ記載します。
1.マル付けをする。
枠ズレが採点される場合も考慮したうえでのマル付けです。
2.「25.0点以上」「24.5点~10.5点」「10.0点~0点」「不可解な採点がされていると思われる答案」に分類する
この時点で,上記2で「不可解な採点がされていると思われる答案」としたものがだいぶ減りました。
他の答案と共通する採点基準で説明できる答案が多かったです。
4.上記3を経ても残った「不可解な採点がされていると思われる答案」のみ分析する
上記3までの採点基準だけでは説明できないものですので,これに一番時間をかけました。
まず,不可解な採点がされていると思われる答案について,いくつもの採点基準を想定して当てはめました。
しかし,わかりませんでした。
そこで,不可解な採点がされていると思われる答案のみスキャンして,PCの画面上で高速のスライドショーをして,答案に共通点がないか見る作業を1週間毎日行いました(24時間行ったわけではなく,10分ほど毎日行ったということです)。
それを繰り返していたら,共通点が見つかりました。
夜中の2時半くらいでしたが,Twitterに「キタ-------------!◯◯が不可解な採点の原因だ------------!」と投稿しそうになりましたが,もう少し検討が必要だと考えやめました(もしかしたら,投稿してからすぐに消したかもしれません。そうだったら,たまたまTwitterをご覧になっていた方はラッキーですね)。