試験前よりも,この3か月弱のほうが精神的にキツかった方も多いと思います。
私は,受験生時代はそうでした。
合格発表までは,何もできませんから。
結果は変わらないとはわかりつつ,記述の採点パターンを何とおりもシミュレーションしたり,統計の取れないなか他の受験生の方の出来の情報を集めたりしていました。
講師になっても,この発表までのメンタル対策は,正直わかりません。
「結果は変わらないので,気にしないでください」と申し上げて,「気にしなくなった!」となるわけがありません。
そうなるなら,この国の問題の9割は一瞬で解決します。
私ができたことは,記述の採点をするくらいでした。
色々とお聞きした限りでは,不動産登記(記述)の採点は,他の講師よりもユルかったみたいです。
あれが,毎年100通以上の開示請求答案を見続けた,推測採点基準です。
ただ,それも今では,ほとんど意味がありません。
明後日,番号が「ある」か「ない」かだけです。
この2つしかありません。
それをどう受けとめるかですが,30歳になり,やっとメンタルが完成しつつある(大抵のことで大きなダメージを受けなくなった)私の結果の受け止め方は,「とにかく感謝する」です。
感謝する対象は,一般的には周りの人(家族など)ですが,それは人それぞれです。
感謝が伴えば,結果が良かった場合,短期間の喜びで終わらず,良かった結果をその後の仕事や生活に生かし続けることができます。
感謝が伴えば,結果が悪くても,(もちろん落ち込みますが)自分のことを責めすぎないでいられます。
私は,かつては感謝が伴っていなかったので,何かを恨んだり他人のせいにしたりしてしまっていましたが,最終的には,それは自分を責めることになるということがわかりました。
結果は2つしかありません。
ですが,受け止め方は2つではないんです。
- リアリスティック一発合格松本基礎講座を受講された方へ
受講年度や科目別かなど関係なく,以下のアドレスまで報告いただけると,大変嬉しいです。
本を出すことは,正直もう慣れ,嬉しさは小さくなりました。
ですが,合格報告を聞いた時の嬉しさだけは,何度経験しても慣れません。
報告をいただく度に,(下の部屋に響かないよう)布団に移動して飛び跳ねています。
これまで頂いた合格報告のメールは,フォルダを作ってすべて保存しています。
明後日,このフォルダのファイルがさらに増えることを,ただ願っています。
みなさんは,明後日の16:00に,法務省のWebサイトで「更新」を連打するでしょうが,私はメールの「受信箱」を連打しています。
もう結果は変わりませんが,最後に,
「受かるのは,他の誰でもなく私たちです!」
松本 雅典