合格体験記3(平成24年度司法書士試験)

合格体験記

平成24年度司法書士試験の合格者の方から,合格体験記をお寄せ頂きました。 
直近の合格者の方の生の声が聴ける貴重な機会ですので,ぜひお読み下さい。
予備校名・講師名・書籍名がこれだけ出てくる合格体験記は,そうないと思います。
すでにご紹介した合格体験記は,以下のページからご覧頂けます。
合格体験記1
合格体験記2
【T

.S 様

 23歳 

独学専業(週3回以上のアルバイト) 

受験回数2回 

勉強期間1年半

私が勉強を始めたのは、2011年の1月からです。当初目標にしていた行政書士試験に合格したので、そのステップアップとして、半年で司法書士試験の合格を目指しました。しかし、初挑戦となる2011年度試験は惨敗。午前午後の両方とも基準点に遠く及ばずでした。科目数の多さに、それぞれの科目の膨大な出題範囲、そして要求される知識の細かさに手も足も出ないという結果になりました。
リベンジを決めた2回目の受験は、予備校を利用するか、予備校の利用は答練や模試だけにとどめあくまでも独学でいくか迷いましたが、結局独学でまたやっていくことに決めました。予備校を利用すれば勉強のペースも崩れずにいけるかと思いましたが、独学であれば、一気にテキストを進めることもできると思い、そちらを選びました。使用していたテキストは、Wセミナーから出ている「デュープロセス」です。
2011年度試験が終わり、すぐに不合格だと分かったので、翌日に勉強プランを作成し、すぐに勉強にとりかかりました。年内に主要4科目である、民法・不動産登記法・会社法・商業登記法のレベルを合格できるまでに引き上げようと思い、年内は主要4科目のテキストをひたすら読み込んでいました。ただ、問題を解かないのは少々不安になるので、Wセミナーの「直前チェック」を使い、テキストで吸収した知識の確認、章ごとについている選別された過去問を解いていました。このほかに特別なことは、2011年内にはしておりません。正確な知識を1つでも増やそうと思っていたので、とにかく、テキストにある知識を頭に入れようとしていました。
年明けからは辰巳法律研究所の「司法書士オープン」という答練を受講しました。それと同時にマイナー科目と呼ばれる民事訴訟法等の勉強も開始しました。このマイナー科目の中でも、特に民事訴訟法と供託法に力を入れていました。本試験での出題数は、前者は5問、後者は3問です。午後の科目中、35問中8問なので一番力を入れるべきマイナー科目だと思ったからです。ただ力を入れるといっても、それ以外のマイナー科目も全て「直前チェック」のみで対策をしており、こちらも特にそれ以外は特別なことはしていません。民事訴訟法と供託法の比重が少し高めでしたが。記憶が薄れていかないように、1日おきや2日おきに前にやったところを確認、という具合に本試 験までマイナー科目は 勉強していました。
年明けの主要4科目は、2011年にテキストをかなり読み込んできたということで、答練と「直前チェック」を中心に本試験まで対策をしていました。なので、全科目でずっと「直前チェック」を使用していたということになります。やはり、ここも特別なことは他にはしておらず、答練でわからない問題でテキストにあったな、と思ったところを探して確認したり、過去問も「直前チェック」についているものだけ解いていました。過去問はほとんど解いていない、ということになります。辰巳法律研究所の松本先生の著書で、過去問レベルの知識はテキストに包含されているとありましたので、やっぱりテキストだけやっておけばいいだろうと思ったのです。やはり、手さぐりで の受験勉強になるので、講師の方がおっしゃっていることを信じてやるのが一番だろうと。結果、ラッキーかもしれませんが合格を手にすることができたので、テキストにある知識だけで合格できるのだと思いました。
記述対策ですが、不動産登記法については、辰巳法律研究所の松本先生の著書である「リアリスティック不動産登記法」を使用していました。中々、答練でも思うように点が伸びないところで使用し始めたものです。いかにミスをしないようにするかということが、自分の中での課題だったので、「直前チェック」に続き、重宝したテキストの一つです。
商業登記法に関しては、Wセミナーの「ブリッジ」を使用して対策をしておりました。商業登記法の記述問題は、不動産登記法の記述問題よりも、正確な知識が要求されると思っていましたので、不動産登記法の記述の対策のようにミスを減らすというよりも、論点のズレがないような答案を作れるようにしようと思って対策をしていました。実体上の知識の解説をかなり詳しく載せているテキストでしたので、会社法の択一の対策にもなりました。
 
司法書士試験は、やるべきことをやれば誰でも合格できる試験だと思います。ただ、同じことを何回も繰り返し覚えねばならず、さらにその量も膨大です。月並みのアドバイスですが、最後までやりぬき、決して手を抜かないこと。手を抜いた人から脱落していく試験ですから、自分だけは絶対抜かないぞ、という強い気持ちで学習していってください。来年の受験をされる方たちの合格を祈念しています。
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