司法書士事務所と言っても,色々とありますが,多くの事務所に当てはまるであろう話です。
司法書士事務所内には,次の2つの格差があると言えます。
Ⅰ 資格の有無
Ⅱ パソコンの操作技術
Ⅰについて
もちろん,この格差はあります。
だから,みなさんが勉強しているわけです。
しかし,これは特定の業務(決済など)が,資格者(司法書士登録が必要)でないとできないだけであって,実質的な仕事の面では補助者の方の方が仕事ができたりします。
というより,合格したばかりの実務経験のない資格者よりも仕事ができない補助者なんて,そうはいません。
しかし,資格がないとできない業務がある,これが資格の価値があるところです。
Ⅱについて
Ⅰと比べられるものではありませんが,私の本音を申し上げると,Ⅰ以上に大きいことも多々あると思います(もちろん,開業するには資格が絶対必要ですので,その面ではⅠの格差が重みを持ちます)。
すごい人になると,銀行で決済の前に登記記録をオンラインで確認して,決済をして,その場で携帯用のスキャナで登記原因証明情報を読み取り,銀行からオンライン申請をしています。
融資の実行から,申請までのタイムラグがほとんどありませんので,申請までに差押えの登記が入るなどのリスクはかなり軽減されます。
そこまでの技術はなくても構いません。
正直言って,Wordが少しできれば,多くの事務所で「パソコンに詳しい人」になれます。
まだまだアナログな事務所が多いので,少しできれば相対的にできる人になれます。
(もしパソコンが壊れた場合に直せれば,事務所内でスターになれます)
「自分は,パソコンは詳しくないし…」と思った方もいるかもしれません。
大丈夫です。
パソコンの技術なんて,すぐに身につけられます。
私の例で言うと,昨年の11月までWordの「字下げ」や「ぶら下げ」さえも知りませんでした。
ですが,今年の1月には,以下の程度のものであればWordで作成できるようななりました。
この『司法書士 リアリスティック不動産登記法 記述式
Wordなど,パソコンの操作が上達するのに必要なことは,パソコン教室でもマニュアル本でもありません。
私も,Wordのマニュアル本を購入しましたが,結局数回しか見ませんでした。
必要なことは,“メンドクサイ”という感情です。
たとえば,マウスに手を動かして,フォントを変えたりするのがメンドクサイので,ショートカットキーを記憶します。
私のパソコンは,ほとんど全てのキーがショートカットキーで埋まっています(自分で設定したからです)。
外向きにカッコ良く言えば,「効率的な仕事をするため」ですが,本音は「メンドクサイ」から上達しました。
その結果,仕事の効率につながります。
ちなみに,ガイダンスでパワーポイントを使用していますが,パワーポイントを使い始めたのは,昨年の12月です。
それでも,この程度のパワーポイントであれば,作ることができるようになります。
ということで,Ⅱについては合格後で十分なので,安心して下さい。
(注)Excelは,「メンドクサイ」で身につかない操作が多くなっています。
(お知らせ)
下記のガイダンスには,私の基礎講座で使用する(非売品)製本された2色刷りの民法Ⅰのテキストをお持ちします。
ご覧になりたい方は,ガイダンス終了後に私におっしゃって頂ければ,ご覧頂けます。
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