基礎講座の導入講義や主要4科目の1回目の講義は無料で公開しているんですが,それらとは別に,テーマを決めてガッツリ無料講義をやってみたかったんですよね。
そこで,記述のポイントになる名変(不登法)と組織再編(商登法)の無料講義を行うことにしました。
名変(不登法)
たとえば,以下の質問に理由付きで答えられないと,名変を理解している(問題で名変登記をするかの判断ができる)とはいえません。
共有者ABのうち,Bが登記後に登記記録上の住所から移転している場合に,AからBへの売買を原因とするA持分全部移転の登記を申請するとき,その前提としてBの住所の変更の登記は必要でしょうか?
1番抵当権者Aおよび2番抵当権者Bが登記後に登記記録上の住所から移転している場合に,
①債権譲渡を原因とする2番抵当権の移転の登記を申請するとき,その前提としてAの住所の変更の登記は必要でしょうか? Bの住所の変更の登記は必要でしょうか?
②1番抵当権と2番抵当権の順位変更の登記を申請するとき,その前提として申請するAの住所の変更の登記とBの住所の変更の登記は,どのような順番で申請するでしょうか?
これらの質問に理由付きで答えられない人が多いです。
その原因は,名変登記が「同一性」「連続性」といった言葉で説明されることと,「名変登記はとにかく最初に申請する」という誤った説明です。
私は,受験生時代はまったく名変登記をわかっておらず,本試験ではたまたま申請順序が合っただけでした。
どのような問題でも判断できるようにするには,非常にシンプルな以下の3つの視点から考えればよかったんです。
・申請情報に記載すべき氏名(名称)・住所は今の? 過去の?
・「お前ダレ?」
・登記申請の対象となる登記って何?
この無料講義で,これらのシンプルな視点から名変登記を自由自在に使えるようになっていただきます。
組織再編(商登法)
複雑で嫌われる組織再編ですが,緑の知識(複数の知識を一気に記憶できる共通する視点やRealistic rule)がかなり使える分野です。
組織再編については,オリジナルの比較の表を作っている講師が多いと思います。
私も以下のような表(抜粋)を作っていますが,この表を緑の知識で一気に記憶していきます。
これ,やってみたかったんですよね~。
講義時間は長くはありませんが,限られた時間の中で組織再編の知識をどれだけまとめて記憶できる講義になるか,ワクワクします。
日程
この無料講義ですが,以下の日に行います。
1月1日(月・祝)13:30~15:00
ん???
私,木曜と日曜に講義をしているんですが,12月31日(日)は休みにし,12月28日(木)の次の講義は1月4日(木)にしていました。
ただ,この無料講義により,
12月28日(木)
1月1日(月・祝)
1月4日(木)
になります。
……。
……。
「講師の中で,いっちばん地頭が悪いのに,1番になるって言っている以上,元日から講義をしろ!」ということですね。
元日に,名変と組織再編の講義をしている人も,名変と組織再編の講義を受けている人も,日本に他にはいないと思います。
元日から狂ったようにやりましょう。
初詣に行くよりも点数は上がります。
初詣に行く方は,講義が終わった後に行ってください。
というわけで,よろしくお願いいたします。
・元日から全速力!記述の合否を分ける名変(不登法)と組織再編(商登法)を真に理解する90分(無料・ご予約不要)
1月1日(月・祝)13:30~15:00
東京本校(高田馬場。地図はこちらをご覧ください)
無料講義後,『リアリスティック 民法
※無料講義後,『リアリスティック民法』『リアリスティック不動産登記法』の割引価格での即売会も行います。
無料講義ですが,「無料でここまで聞けるとは思わなかった」と言われたいので,全力で準備をします。
松本 雅典