テキスト・講義の事例は変えて構いません

リコレクト法 - リコレクト法(その他)

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テキストには,「AがBから壺を買ったが,・・・」といったような例があり,それに基づいて説明されます。

 

予備校の授業では,講師が「これは,たとえばある人が骨董品店で店員から壺を買ったが・・・」といった具体例で説明します(もっと分かりやすく説明してくれると思いますが)。
 

これらのテキストの記載を読んで(説明を聴いて),具体的な場面がイメージできますが?

僕は,人生で一度も、骨董品店に行ったことはありませんし、壺を買ったこともありません。

このように,イメージしにくいこともありますよね。

それは,別にテキストを書いた人や講義をしている講師が悪いわけではありません。

もちろん、できるだけ分かりやすく記載・説明すべきですが、全ての人がイメージできる具体例なんてこの世に存在しません。
自分にとって分かりにくいならば,変えて下さい(テキスト・講師の例で分りやすいなら,そのままで構いません)。


 

では、どうやってやるか説明します。

たとえば,錯誤無効の事例を考えてみましょう。
「要素の錯誤」と「動機の錯誤」とは何か? という基本的な話を、自分に分かりやすい事例で考えてみます。

(要素の錯誤)

僕は(※自分を入れると,より感情が入り思い出しやすくなります)、指原莉乃のポスターが欲しかったのにもかかわらず,北原里恵里英(※誤記がありましたことを心よりお詫び申し上げます。)のポスターを指差して「これ下さい」と言ってしまいました(今ではあまりありませんが,最初の頃は,この2人はよく似ていると言われていました)。
指原莉乃のポスターが欲しかった(効果意思)のに、「これ(北原里恵のポスター)下さい」と言っている(表示行為)ので、要素の錯誤に当たります。

(動機の錯誤)
僕が近所のCDショップ(自分のよく行くCDショップを思い浮かべます)に行きました。
そのCDショップで、(握手会のチケットが入っていると思い)「『風は吹いている』のCDを下さい」と言いました。
しかし、握手会のチケットは入っていませんでした。
ですが、『風は吹いている』のCDが欲しくて(効果意思)、「『風は吹いている』のCDを下さい」と言った(表示行為)のですから、要素の錯誤には当たりません。
効果意思を形成する前提としての動機に錯誤があるので、動機の錯誤に当たります。
表意者の重過失と、どういった場合に動機の錯誤で無効を主張できるのかを書こうと思いましたが、みなさんが耐えられなくなりそうなので、この辺で止めときます(また、続きを書くかもしれません)。
もちろん、みなさんはAKBの例でなくても構いません。
SKEの例にして頂いても、何の問題もありません。

 

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