前回の以下の記事に引き続き,私の基礎講座出身の方の合格体験記(掲載許可をいただいた方のもの)を掲載していきます。
1.受講開始後,短期間で合格(平成27年度司法書士試験)
小濱さんは,かなり詳細に,失敗したこと,成功したこと,注意点を書いてくださいましたので,色々と採り入れてください。
また,「勉強できるということは幸せなことです」のくだりのところは,考えてみてください。
今の勉強を大切に大切にしてください。

※50音順で掲載しています。 

小濱 美智代 様

※タイトルに「20か月」と記載しましたが,小濱さんは,途中で2か月間は宅建の学習をされているので,実質的な司法書士試験の学習期間は1年6か月です。

本試験当日

「時間切れだけは許しませんよ!」
 
平成27年7月5日本試験当日,午後の一刻一秒を争う時間のなか,私の頭の中には何度も松本先生の声が鳴り響いていました。
司法書士受験生のみなさん,あなたは本試験当日何を思い何を信じて戦いますか?

自己紹介

私はこれまで法律に全く縁が無く法律に関わる勉強を全くしたことが無い状態からリアリスティック松本基礎講座を開始し,受験回数2回目・専業受験期間1年8ヶ月で平成27年度の司法書士試験に合格しました。
おそらく短期合格の部類に入るとは思いますが,若くも無く,学歴も無く,まして優秀でも無く,司法書士を目指すきっかけも自発的ではありません。
他の合格者の方々に比べて劣るところばかりで正直なところ恥ずかしいのですが「こんな合格者もいるんだなー」という軽い気持ちでお読み頂ければ幸いです。
そして私と何らかの共通点がある方に私の失敗例・成功例が少しでもお役に立てればと願います。

はじめに

「司法書士を取って欲しい」私が司法書士を目指すきっかけとなったのは,家族から言われたこの一言です。
それまで「司法書士」という職業をよく知りませんでした。
法律の勉強にも全く縁が無かったため,最初(図書館の人のことかな?)と勘違いしてしまったくらいです。
さらに「第二の人生を歩くために必要な自信を勝ち取って欲しい」とも言われてハッとしました。
ちょうどその頃,約13年勤めた会社をやむなく辞めることになり何もすることが無くなった私はまさに空っぽの状態でした。
在職中はキャリアが長いこと,役員に次ぐ地位まで昇進したこと,事務マネージャーの役付で十数人の直下の部下がいたことなどを誇りに思っていましたが,そんなものは退職と同時に一瞬で崩れ去りました。
そもそも中小企業での多少のキャリアや地位などまさに吹けば飛ぶような脆いもので,ただの井の中の蛙に過ぎなかったことを思い知りました。
(どこでも通用するような確固たるモノが欲しい,誰かの評価で上下するようなモノはいらない。誰にも奪われないモノが欲しい。)そう切実に悩んでいた自分にとって,「司法書士」という国家資格はまさに求めていた理想だと直感しました。
そして「君なら出来る」と言われその気になったのです。
今思えば安易極まりないのですが,時には調子に乗ることで早く思い切った決断ができることもあるのだと解釈することにします。

リアリスティック松本基礎講座を選ぶまで

司法書士になるには,ともかく司法書士試験に合格しなければなりません。
会社の最終出勤日は平成25年10月21日でしたが,直近の司法書士試験は平成26年7月6日です。
なんとあと8ヶ月しか無いのですが,試験は待ってくれません。
なんせ法律に全く縁が無く法律の勉強を全くしたことがありませんでしたので,どんな試験なのか?どんな試験科目なのか?などは後回しにしてまずは慌てて予備校を探しました。
ですが何も知らない状態で予備校を闇雲に探しても訳がわからず,説明されている内容もさっぱりわからず,さらに中上級講座ならともかく8ヶ月以内の基礎講座などどこにも見当たらずもうお手上げ状態でした。
それでも一日一日と本試験の日は迫ってきます。
家族からは「11月からは必ず勉強を開始するように。それでも遅いくらいだ。」と通告され焦っていたところ,ふと辰巳法律研究所の松本先生の講座が目に留まりました。
(松本先生,五ヶ月で合格してる!しかも講座の勉強方法が法律の勉強に特化したマニアックなものじゃない!検索の一元化とか共通する視点とか法律を知らなくても何とかなるかも!!)今思えば安易な決め方かも知れませんが,法律を知らない初学者にとっては,法律用語は外国語のようにしか見えませんでしたので,唯一私の知っている日本語で理解できる学習方法だと思いました。
そして(松本先生は5ヶ月で合格されているけど,私にはあと8ヶ月もある!大丈夫だ!)と思いました。
(8ヶ月もある!)なんて今考えればぞっとする程無知なのですが,何も知らないということがとても強みになることもあるのです。
まわりから見れば無謀とも言える決断だったと思いますが,当の本人は(運命の先生を見つけた!)と有頂天でした。
(松本先生の講座にしよう!)と決めたその足で辰巳法律研究所の大阪本校を訪れました。
私は大阪在住のため残念ながら松本先生のライブ講座を東京で受講することは不可能でしたが,自宅で通信で勉強するより,予備校に通って他の受験生に並んで勉強する方が緊張感があって集中できるだろうと考え,実際の通学場所をあらかじめ見学させて頂こうと考えました。
どういった環境で勉強ができるのかということも大事なことですので,みなさんも講座を決める際には考慮された方がよいかと思います。
私の場合は実際に説明を担当してくださった大阪本校スタッフの山田さんの誠実なお人柄と大阪本校の雰囲気のよさに安心できましたので,見学に付き添ってもらった家族と一緒に「ここなら通えそうだね」と納得したうえで,松本先生の無料ガイダンスを視聴してすぐに講座を申し込みました。
受講を開始した日は忘れもしませんが,平成25年11月1日です。この日に自分の新たな人生の舵を切ったのです。

リアリスティック松本基礎講座受講開始

「記憶に残ればいいんです!」
 
平成25年11月1日,意気揚々と勉強を開始しました。
会社を辞めて何もすることの無い虚脱感から抜け出し,「司法書士試験8ヶ月合格」という無謀とも言える目標に向け,やる気満々です。
そして松本先生の授業は法律初心者にとって堅苦しくなく新鮮でとても面白いものでした。
難しい法律用語も日常のわかりやすい例えで説明してくださるので記憶に残ります。
そのポイントを自分でテキストに書き込むのでさらに印象深くなります。
例として間違いやすい民法の「使者と代理」の違いにおいては,私のテキストには犬が買い物のお使いをしている絵が描いてあり,一言「(使者は)犬でもOK」と書き込んであります。
試験では,「意思能力は?行為能力は?」の論点を細かく聞かれたりしますが,(使者は『犬でもOK』だもんね)というワン(犬だけに)フレーズでだいたい判断できます。
少し乱暴に聞こえるかもしれませんが,本試験に合格するためには,法律の正確な知識に多少欠けていても一瞬で問題の正否を判断できるような「共通する視点」や「記憶のフック」を多く持っていることが大事だと思います。
他にもユニークな覚え方,思い出し方が多数ありますので,リアリスティック松本基礎講座を受講される方は楽しみになさってください。
松本先生はいつも仰います。
「記憶に残ればいいんです!」
私は初心者ゆえの法律に対するコンプレックスがありましたが,この言葉で開き直って楽しく講座を続けることが出来ました。

勉強の環境

私は専業受験生でしたが,直前まで仕事の鬼のように働いていましたので,その勢いで勉強=仕事と位置づけることにしました。
私にとっては勉強=仕事ですので必ずやり遂げなければなりませんしノルマだと捉えられました。
そしていくら時間が足りなくても期限(本試験の日)までに合格レベルに持っていく必要があるプロジェクトです。
社会人の方はそうイメージされる方が計画しやすいかもしれません

平成26年の本試験(午前足きり,午後26点)

不合格です。
実力不足です。
午前足きりでしたが午後は開き直って基準点超えの26点を取ることが出来ました。

わたしのとった勉強方法(不合格の原因・反省点)

本試験直前:答練・模試の復習に時間をかけ過ぎた。
講座を詰め込んで受けたため,講座終了と同時に答練が始まり,テキストの復習が十分に出来ませんでした。
基礎力がグラグラの状態なのに答練・模試の復習に時間を割いてしまいました。
もっとテキスト重点的に復習すべきでした。
本試験当日:自分を追い込み過ぎた。
追い込まれて底力を出すタイプor追い込まれると萎縮して実力を出せないタイプ,人それぞれですが,私は萎縮するタイプということを本試験当日に知ることになりました。
あらかじめ模試や答練などでどちらの方が実力を出せるのかを何度か確認しておいた方がよいと思います。
本試験当日:解く科目の順番を当日いきなり変えてしまった。
これで調子を崩しいきなり知らない問題にぶつかりパニックになりました。
問題は1問目から解く必要はありません。得意な科目から解く方が調子が上がりやすいと思います。
これも模試や答練でいろんなパターンを試してみましょう。
私は試した結果,午後は不動産登記から解く事が一番合っていましたが,記述から解くパターンでもいいと思います。

次年度の勉強方法

最初の本試験に撃沈したため,勉強方法を変えることも検討し他講座のテキストなどを調べてみましたがどれもピンと来ませんでした。
松本先生にご相談したところ,会社法改正部分のみ対策が必要なものの基本はリアリスティックテキストで独学が可能とのアドバイスを頂きました。
慣れ親しんだテキストをあらためて読み進めると今まで読み飛ばしていた情報がたくさんあることに気づきました。
何回読み直しても今でも新たな発見があることがわかったためもう1年リアリスティックテキストだけで独学することに決めました。
本試験までにテキストを何周もまわすことを最優先し,検索の一元化を徹底し,テキストのあのあたりのページにこの論点の表があるといった記憶ができるまで読み込みを重視しました。
過去問は本試験までに3周ほど回すだけに留めました。
講座や答練はとらず全ての予備校の模試をフルコースで受けましたが,さすがに受けすぎて模試疲れを起こしましたので2校くらいに絞るべきだったと思います。
模試の解説の利用方法として,覚えづらい論点(根抵当権の確定事由,組織再編,募集株式の発行など)のまとめページをピリピリちぎって電車の移動時間に繰り返しボロボロになるまで読みました。
テキストをちぎる訳にはいかなかったのでいい活用方法だったと思います。
あと「試験」そのものにいいイメージを持つ事と勝ちぐせをつけるために宅建を取得しました。

平成27年度の本試験(午前31点午後26点・記述不動産登記26.5点 商業登記24点)

この日を万全に迎えるためにあらゆる準備をしました。
本試験当日に着る物,飲み物,昼食,すべて模試の点数が良かったパターンであらかじめ用意しました。
ジンクスを重視すると言うより,この服装のときいい点数が取れたよね,という実績を自分に与えて安心させることと,当日試験以外のことを一切考えないでいいようにするという目的があったためです。
特に飲食物は試験中の血糖値に関わりますので自分に合うものを用意しておくのが懸命です。
ご存知かとは思いますが,司法書士試験の山は午後にあります。
私は模試の経験上午後択一に時間をかけるといい点数が取れる反面,記述で時間切れになるということを知っていました。
例年本試験は模試よりも記述の分量が少ないので何とかなるかな,,,と思っていましたが今回の記述は明らかに予想以上の分量があることが記述の解答用紙が配られてすぐに判断できました。
松本先生にあらかじめ「サプライズは必ずあります。」と言われており「サプライズは想定内」としていたため,落ち着いて時間配分を調整し(午後択一は精度が落ちてもハイスピードで進めて,なんせ記述は書ききろう)と覚悟を決めて午後の試験に臨みました。
途中(時間が無い!)と何度も挫けそうな瞬間がありましたが,松本先生の「時間切れだけは許しませんよ!」の声が何度も頭の中で鳴り響き何とか気力を振り絞って,記述は不動産登記も商業登記も大枠から仕上げ,配点の高そうな箇所を優先して点数を取りに走り,計算が必要な箇所は後回し残り数分で埋めるという作戦で,空白は一箇所も無い状態で書ききることが出来ました。
最後1分でマークチェック,鉛筆を握り締めマーク漏れがあれば瞬時に4番をマークする姿勢でした。
そして試験終了。
予想どおり午後は26点とふるいませんでしたが,結果的に記述を書ききったことが合格につながったと思います。

最後に

本試験の日の自分は本試験までの1日1日の自分を代表して戦っているのだと思います。
当日本気で戦わなければ今まで頑張ってきた自分が不憫ですし,当日の自分の出来を責めてもそれは今までの自分の代表でしかありません。
受験期間中は真っ暗な穴の中に居るような不安な気持ちになるかもしれませんが,勉強できるということは幸せなことです。
なぜなら本試験中にいくら嘆いても,もうテキストを見ることすら出来ません。
限られた今の時間を本試験当日の自分のために全て勉強に充ててあげましょう。
今一生懸命覚えた条文が本試験当日の自分を助けることになるかもしれないのです。
本試験は運の要素が強いと言われますが,「自分の嘘偽りない実力をよく知り,一番点数を取れるパターンを熟知し,当日の試験の内容に合わせて瞬時に的確な戦略を練ってそれを実行出来た人」が結果的に運の良かった人なのだと思います。
私が特に秀でた実力を持たずして合格できたのも,当日この判断が出来たからだと思いますし,また司法書士試験に求められている本質なのではないかという気がします。

感謝

私を合格に導いてくださったのは松本先生に他なりません。
いつも講座の3コマ目に話してくださる厳しい内容は耳が痛いものでしたが,合格者はそこまで努力をしているのだという厳しさがいつしか当たり前に刷り込まれていきました。
平成27年7月5日本試験当日,私は一人ではありませんでした。松本先生の「受かればいいんです!」「時間切れだけは許しませんよ!」という声に何度も助けられ,(あれだけ勉強したのだから)と自分の出した答えに自信を持って解答を埋め,勇気を持って最後の1分1秒まで戦うことが出来ました。
末尾になりましたが,あらためて松本先生に心よりの感謝とお礼を申し上げます。
また,辰巳法律事務所大阪本校のスタッフのみなさん,勉強場所として自習室と休憩場所を快く提供して頂き,誠にありがとうございました。
そして,「未来を切り拓くために必要な武器」になる「司法書士」という資格を得るきっかけを与えてくれた私の最愛の家族にも心より感謝の意を表します。
最後までお読み頂きありがとうございました。
以上
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