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2回目で上位合格(平成26年度司法書士試験合格体験記)

合格体験記
前回の記事(兼業(直前期[4月~6月〕は専業)で一発合格(平成26年度司法書士試験合格体験記))に引き続き,平成26年度司法書士試験の合格者の方(平成26年度向けリアリスティック一発合格松本基礎講座をご受講された方)で合格体験記を書いてくださった方のうち,ブログに掲載することを許可していただいた方の合格体験記を掲載します。
【一二三 佳成 様】

専業
受験回数2回
(受講歴)
 平成25年度向けリアリスティック一発合格松本基礎講座・商業登記(記述)
 平成26年度向けリアリスティック一発合格松本基礎講座
私は2回目で合格することができました(お試し受験を除く)。司法書士を目指したのは、子供のときから法律家になりたいという思いがあったからです。司法試験も考えましたが、司法試験には受験資格、受験回数に制限があります。ですから受験資格、受験回数の制限のない司法書士を目指しました。

勉強方法

常にストップウォッチを使って勉強時間を計っていました。時間を計ってみると分かることなんですが、自分が思っているよりも勉強していないことが分かります。一日中勉強しているつもりでも、6時間ぐらいしかしていないこともよくあります。無駄な時間を減らすためにストップウォッチは役に立ちますのでオススメです。
勉強方法でよく出てくる話はテキスト・過去問どちらを中心に勉強するのかですが、私はテキスト中心の勉強をしていました。ただ最初の方は過去問をある程度解いていました。過去問を解いて、問われた知識とその周辺の知識を毎回テキストで確認するの繰り返しです。その際、できるだけ過去問の解答の解説は読まないようにしていました。なぜこのようにするかというと、テキストは知識が覚えやすいように綺麗に配列して記載されているからです。これに対して過去問は知識がバラバラに記載されているので覚えるには適していません。あくまで過去問はどの知識がどのように問われるのかを確認するものだと思います。そして最終的にはテキストの過去問で問われるところを中心に思い出せるようにし、過去問を解くのは最小限にしていました。
過去問を解いた回数は1年目は民法・会社法は5回、不動産登記法・民事執行法は2回、他の科目は3回ぐらいです。2年目は全科目を1回、間違えたところをもう1回です。
テキストの使い方は読む前に思い出すようにしていました。テキストは分野ごとに別れていますので、ある分野の題名を見たら、その分野の内容を思い出します。思い出す内容は①定義②要件・効果③趣旨④具体的な論点です。その後、思い出した内容が合っているかを確認しながら読んでいきます。思い出す作業を意識的にすることで問題を解くときも思い出せる確率が飛躍的に上がります。
テキストを読んだ回数は1年目は民法・会社法・不動産登記法・商業登記法は4回、他の科目は3回です。2年目は全科目を5回です。テキスト中心にする勉強のメリットは覚え方の幅を広げれらることです。例えば、「テキストの○ページから○ページまでの知識は利害関係人の承諾は不要」というように覚えることができます。このような覚え方はリアリスティック一発合格松本基礎講座を受講したので知ることができました。

リアリスティック一発合格松本基礎講座について

初学者だけでなく受験中の方にもオススメします。私は2年目にこの講座を申し込みました。なぜ2年目で基礎講座かと言いますと、1年目に基準点は満たしましたが総合点が足りずに不合格となり、合格のために必要なのは安定した基礎知識とその基礎知識の使い方だと感じたためです。この講座は基礎知識の制度趣旨や使い方を丁寧に教えて頂けます。しかもそれだけでなく、覚え方をかなりの量を教えて頂けます。覚え方を提供してくださる量は最も多い講座だと思います。試験では問われたところ覚えているだけでも、かなり正解できますので短期合格にとても適した講座です。

模擬試験について

模試は新たに知識を集めるものではなく、本試験の時間配分や解く順番を練習するためのものと考えていました。ですから見直しは全科目で1時間程度で済ませます。午前の問題なら、見直しは午前の試験終了後の休憩時間だけです。午後の問題は帰りの電車の中だけです。そして帰宅すれば模試の問題は捨てていました。捨てないでいると気になってしまい、模試の見直しをしたくなるからです。
時間配分・解く順番は午前は1問3分弱のペースで解き、余った時間で推論問題をゆっくり丁寧に解きました。推論問題は知識問題よりも時間をかければ正答率が上がるので、知識問題を先に解き、余った時間をたっぷり使って推論問題を解くことで、より点数が上がると考えたためです。このような考えから、午前の科目ごとの解く順番は①会社法②民法③刑法④憲法でした。午後は択一を70分(1問2分のペース)以内で解き、記述は不登法50分、商登法55分で解いていました。午後に関しては時間的な余裕がなかったので、時間が1番意識しやすいように順番通りに解いていました。
模試の成績についてはあまり気にする必要はありません。模試は予備校独特の癖がありますので本試験とは別物です。点数は択一35問中20問正解できていれば、十分だと思います。

伸び悩んでいる方へ

実力が少し上がるだけで点数が一気に伸びるタイミングがあります。司法書士試験の特徴的なところなんですが択一の組合せ問題が8~9割ぐらいあります。組合せ問題は5肢中2肢分かれば、約60%正解できます。これが5肢中3肢分かるようになれば約90%正解できます。つまり5肢中2肢分かる実力から3肢分かる実力になるだけで一気に点数が伸びることになります。それまでは苦しい勉強かもしれませんが自分を信じて頑張れば、必ずこのタイミングが来ますので安心してください。

本試験について

本試験前日は緊張していて、なかなか眠れません。寝ないで受験する方もいらっしゃるぐらいです。しかし、睡眠を取らないで受験すると実力を出し切れないこともあります。そこで前日の勉強は夕方にはやめ、晩御飯をいつも以上に食べ満腹にして、部屋の電気を寝る2時間前から消してごろごろしていました。結局、疲れていたのもあって9時には寝ていました。
本試験当日、試験会場では勉強をしませんでした。試験が始まるまでは、歩いたり、座って景色を眺めてリラックスするようにしてました。ほとんどの方がギリギリまで勉強されていましたが、ほとんどの方が落ちる試験なので、気にしませんでした。
試験開始時は、すぐに問題を解かずに深呼吸をして問題に取り掛かりました。いきなり問題を解くと緊張している状態ですので間違いやすいからです。深呼吸をしたので午前・午後とも落ち着いて問題を解けました。ただ午後の不登法の書式を解いているときは、分からなかったので泣きそうになりました。この問題を解けなかったら落ちてしまうと思ってしまいパニック状態です。このとき考えていたのは、「もう1年勉強するのは嫌だぁ!」ということだけです。そんな中でも落ち着くために今は不登法の書式を解いても分からないから、後で解くべきだと判断し、商登法の書式の問題をして、落ち着いてから不登法の問題を解きました。結果的には、そのときの判断が合格につながったと思います。

最後に

合格するために一番大切なことは、司法書士試験の勉強している自分を認めてくれる人の存在だと思いました。私は認めてくれる人の信用を裏切りたくないという思いがあったので頑張れました。認めてくれる人がいたから合格できました。皆さんにも自分を認めてくれる人がいるのではないでしょうか。それは家族、友人、恋人であったり人それぞれ違うと思いますが、自分を認めてくれる人の存在の大切さに気付かされる司法書士試験に出会えたことに感謝しています。
 
司法書士を目指す方にご参考にして頂ければ幸いです。拙い文章ではありましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
以上


松本 雅典

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