司法書士プログレス〈8〉不動産登記法1司法書士プログレス〈8〉不動産登記法1
販売元:早稲田経営出版
発売日:2007-10
おすすめ度:4.0
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平成22年の司法書士試験の択一問題で、午前33問・午後9問の出題ミスは色々な所で議論されているんですが、以下の2問に関しては予備校はあまり触れていません。
午前9問(共有) 誤っているものの組合わせはどれか?
 イ、A、B及びCが、その共有する土地について分割をしない旨の合意をしていた場合には、Aからその持分を譲り受けたDは、当該土地の分割を請求することができない。
不分割特約をしていても、その登記をしていなければ第三者に対抗できませんから、Dは分割の請求ができます。ということは、この肢は×です。
そうすると、イエオが×になります。
午後11問(執行供託) 誤っているものの組合わせはどれか?
 エ 、第三債務者は,国税徴収法による滞納処分による差押えがされている金銭債権について強制執行による差押命令の送達を受けたときは,その債権の全額に相当する金銭を供託することができる。
たしかに、国税徴収法による滞納処分による差押と強制執行による差押が競合していれば全額供託できます。
しかし、競合していなければ供託できるのは国税徴収法による滞納処分による差押えがされていない部分が限度です。ということは、この肢は×です。そうすると、ウエオが×になります。
どちらの問題も、これらの肢を含む正解がないため、他が正確に判断できた人には影響がありません。
これらが出題ミスなのかどうかというと、実はそうとも言い切れません。
司法試験では司法書士試験と形式は同じ組合せ問題で、「誤っているものの組合わせはどれか?」とあり意図的に×肢が3つということがあるそうです。
しかし、答えは1つになります。
例えば、アイウが×で選択肢に
  「1.アイ 2.アエ 3.イオ 4.ウエ 5.ウオ」となっています。
こう出されると、従来の司法書士試験のように「ウが×でエが〇だから5」という解答が通用しなくなってしまいます(さすが司法試験)。
司法書士試験が司法試験化してるとLECは言ってますが、こういった意味で言ってるんでしょうか?